要精密検査、受けていない人いませんか?「便潜血検査が陽性となる場合」大腸がんを見逃さない!

要精密検査、受けていない人いませんか?

 

先日、70代の男性からお問合せをいただきました。
「健康診断で便潜血陽性と言われました。”要精密検査”という書類をもらいましたが、僕は痔があるからいつも陽性に出るのです。精密検査は必要ないですよね?」

 

健康診断センターで働いていたとき、便潜血陽性の方に精密検査を勧めても多くの方が大腸内視鏡検査を受けてはくれませんでした。多分、検査拒否率が一番だったと思います。
便に血が混じっているからと言って大きな病気があるとは限らない。
誰もがそう思いたいのだということは、よく理解できます。

 

しかし、便に血が混じるということは大切な「腸からもメッセージ」です。
便の潜血が陽性にならなくても、大腸に病気が潜んでいることは多いものです。
陽性と出たからには、確実にどこからか出血があることは間違いありません。

 

せっかく健康診断を受けてなんらかの病気を早期発見できる可能性がるというのに、見逃してしまうことほど勿体ないことはありません。
「便潜血陽性」とは、なにを意味するのでしょうか?
本日は・・・便に血が混じる可能性がある病気を探ってみましょう。

 

 

便潜血が陽性に出るということ

 

便潜血検査が陽性となるまず第一の原因は、多くの日本人が持っている「痔」が切れて便に血が混じることが考えられます。

 

また、潰瘍性大腸炎やクローン病などの「腸の炎症性疾患」でも便に血が混じることがあります。炎症が進行すると目に見えて出血がわかるほどになります。下痢や便秘を繰り返し、貧血に傾くこともあります。

 

大腸がんがどれくらい進行すると出血するのか?これが心配なところです。
大腸がんはかなり大きくならないと、便潜血検査で陽性と指摘されることは少ないものです。大腸がんがかなり進行してサイズが大きくなることにより、便の通り道が狭くなり便が大きくなった大腸がんの表面に擦れて血が付くようになります。

 

 

 

大腸ポリープは出血するの?がんは?

 

大腸ポリープや大腸がんで便潜血検査は陽性となるのでしょうか?
ポリープ、がんの進行度に分けて見てみましょう。

 

【大腸ポリープ、早期大腸がん】
このくらいの大きさの大腸ポリープでは便潜血検査で陽性になることはまずありません。ましてや自覚症状などは全く出ません。

 

【大腸がん】
大腸の内腔の大部分を占めるぐらいの大きさの大腸がんでも、やはり便潜血検査は陽性に出ることは希です。このくらいの大きさになっても便潜血検査では異常なしと出てしまうことがあります。

 

【進行大腸がん】
これくらい大腸がんが進行して便の通り道が狭くなることで、便が通過するときに大腸がんと接触することにより、便が擦れて血が付着し、便潜血検査が陽性となります。大腸がんが便潜血検査で見つかるとしたら、これぐらい進行してから便潜血検査陽性となることが多いと言われています。

 

 

大腸がんを見逃すな!

 

便潜血検査で陽性になるのは、検査を受けた人の約7%です。
そのうち本当に「大腸がん」が見つかるのは、陽性の約3〜4%です。
つまり、便潜血検査陽性の人でも95%以上はがんではないのです。痔や他の病気、あるいは何も問題がない場合が大多数です。お腹を壊したとか、便秘がちで便が固く、便が大腸を擦っただけでも陽性になることがあります。

 

しかし、「95%の人が問題ないなら、自分もきっと大丈夫だろう」と考えて放置するのはいけません。
大腸がんは早期発見すれば完治が可能ですが、放置すれば治るはずのがんを進行させてしまいます。

 

便潜血検査で陽性の人が精密検査を受けた場合、受けなかった人達より生存率が約5倍も高いという研究結果もあります。
「便潜血検査で陽性」が出たら、かかりつけ医や精密検査対応病院などで「大腸内視鏡検査」を受けるようにしましょう。
腸からのメッセージを見逃さず、早めの対処を心がけて下さいね。

 

 

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