便潜血検査で陽性と言われました「これって大腸がんっていうこと?」便の検査でわかる病気

便潜血検査で陽性と言われました「これって大腸がんっていうこと?」

 

先日、友人のYさんより連絡がありました。
「良子ちゃん、主人が人間ドックで便潜血陽性と言われたの。これって大腸がんっていうこと?それとも他の悪い病気なのかしら?精密検査を受けた方が良いの?」

 

良い質問です。
この質問はQ&Aに載せたいくらい代表的な「あるある質問」です。

 

便に血が混じっている・・・
痔の自覚症状はない、
やはり大腸がんなのだろうか・・・?

 

そんな不安がよぎりますよね。
たかが便潜血、されど便潜血。
「陽性反応がでた」ということに心配しすぎる必要もありませんが、放置してもいけません。

 

 

本日は「便潜血検査」について調べてみましょう。

 

 

便潜血検査(化学法・免疫法)とは?

 

大腸の中に潰瘍やポリープ、がんができると出血することがあります。
便潜血検査とは、排出された便の中に血液の反応があるかどうかを調べる検査です。

 

便潜血検査には化学法と免疫法という2種類の検査法があります。
日本の病院で多く採用されている検査は「免疫法」です。

 

化学法は食事で摂った肉の血液などに反応するため食事制限などが必要ですが、免疫法はヒトのヘモグロビンに反応するため自分の出血にのみ反応します。しかし、ヘモグロビンは胃や腸で変化してしまうため、胃がんや胃潰瘍では検査に反応しないことが多いものです。

 

この検査で陽性がでたとしても、すべてが「大腸がん」ということではありませんが、精密検査が必要になります。
精密検査として勧められる検査は「大腸内視鏡検査」が最も多い検査ですが、前処置として洗浄液を飲まなければいけなかったり、お尻から内視鏡を入れるというハードルの高さから受診率が低いことが問題となっています。

 

 

便潜血検査でわかること

 

便潜血検査(免疫法)の陽性率は5%前後で、陽性患者さんの2〜3%が大腸内視鏡検査で大腸がんと診断されます。
つまり便潜血検査による大腸がんの発見率は0.1%程度になります。
また、毎年便潜血検査を受けると大腸がんによる死亡リスクは60〜70%減少すると言われています。

 

自分の肉眼で「便に血が混じっている」と気がつくには、約50cc以上の出血が必要です。
ごく少量では肉眼的に認識できない場合が多いものです。
大腸がんが大きくなってくると、がんの表面が自然に崩れたり、通過する便に擦られることによって出血することがあります。

 

肉眼的に認知することができない少量の出血を検知するのが便潜血検査であり、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、痔核などの診断に役立ちます。

 

 

新しい大腸がん検査の行方

 

しかし、この便潜血検査はあまり重要視しない方が多く、陽性であっても精密検査を受診する率が低いことが問題となっています。
精密検査である大腸内視鏡検査は身体への負担が大きいため、敬遠する人が多いものです。

 

大腸内視鏡検査の詳しくはこちら⇩

痛くない辛くない検査を受けたい!【大腸内視鏡・検査準備編・・・2ℓのモビプレットを自宅で飲む】

 

便潜血検査よりも精度が高い大腸がんのスクリーニング検査を求めて様々な検査法が研究されています。

 

1つはお尻から空気を入れて解像度の高いCTを用いて腹部を撮影する方法。
10mm以上の大腸ポリープが検出できると言われていますが、その精度の信憑性、放射線の被曝、価格などまだ問題点が多いものです。

 

また、血清中の大腸がんバイオマーカータンパク質の測定や便中のがん関連遺伝子をマーカーとする検査なども注目されています。

 

簡単で安くて誰でも受けられる「大腸がん検査」が早く実用化されると良いですね。
そんな検査が見つかるまでは・・・便鮮血検査を毎年受けて、異常がでた場合は大腸内視鏡検査を受ける事が大腸がん早期発見の近道です。

 

大腸内視鏡検査、受けなきゃなと思った時が検査時です。
そして大腸の病気を予防する一番の近道は「便秘」や「下痢」を改善すること。
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