肛門がんが急増!子宮頸がんヒトパピローマウイルス(HPV)とがんの関係。原因は性交渉の多様化?

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がんが増加傾向に、2人に1人ががんで死亡

がんと人間との闘いに終わりは来るのでしょうか?私が学生時代は、4人に1人ががんで死亡すると言われていました。
いまでは2人に1人。夫婦のどちらかががんでなくなることになります。あー、がん保険に入ってて良かった、我が家は間違いなく主人だな。
という話ではなく・・・何が原因でこんなにがんが増えているのかを考えなければいけないという話です。
医療は進歩しているはずなのに、病気がこんな勢いで増えているのはなぜ?

先日のメディカルトレビューニュースでびっくりする文字が飛び込んできました。
「肛門がん、急増!」
私は大腸がんは1000件以上みたことがあると思います。
でも、肛門がんは1例もみたことはありません。肛門にがんができるということは非常に希だからです。

これは一体どういうことなのでしょう?
本日は、希少がんである「肛門がん」を調べてみましょう。

 

なぜ、肛門がんが増えている?

米国メディアの発表によると、アメリカでは肛門がんの患者が激増し死亡者も増えていることがテキサス大学の研究チームが行った調査で分かりました。
特に高齢者と若い黒人男性に顕著だそうです。

テキサス大学公衆衛生の研究チームは約15年にわたって肛門がんの傾向について調査を続けていました。患者数はおよそ6万9000人、死亡者は1万2000人に上るそう。
「肛門がんは希な症例だという認識があり、対策がおろそかになった」と研究者は問題視しています。肛門がんの患者数はこの15年で毎年2.7%増え、死亡率は3.1%増加していました。

 

肛門がんは大腸がんと違うの?

肛門がんは、結腸や直腸の粘膜にできるがんと異なり、子宮頸がんに近いと考えられています。
一般的な肛門がんは扁平上皮がんでヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされます。米疾病対策センターによると、肛門がんの症例のうち90%以上はHPVに関係しているそうです。

1950年以来、性行為の変化やパートナーが増えたことなどが、肛門がんの原因であるHPV感染を増加させていると考えられています。またHIV(エイズ)の発生と関係していることも指摘されています。
黒人男性の肛門がん激増についてはこのHIV感染率の高さと関係がある可能性が高いようです。
50歳以上の高齢者に肛門がんは増えているのは、2006年に導入されたHPVワクチンの接種対象が9〜26歳の年齢層に限られていたことが原因なようです。

 

HPVヒトパピローマウイルスに感染すると肛門がんのリスクが高くなるのか?

HPVヒトパピローマウイルスは性行為がある女性であれば、そのほとんどが感染している可能性があります。風邪のようなウイルスだと考えても良いでしょう。

多くのハイリスク型HPV感染は、何の症状も発症せずに1〜2年以内に消失します。つまりがんは引き起こしません。子宮頸がんを発症するHPV感染症は、約70%がHPV16型と18型の2種類です。

肛門がんの約95%はHPVによって引き起こされるもので、そのほとんどがHPV16型によって発症されます。つまり普通の性行為をして感染したHPVが、アナルセックスをすることにより肛門に付着して定着したということになります。

いまのところそのうような行為をしなければ肛門がんのリスクは低いことになりますが、女性はますます子宮頸がんのリスクが高まること示唆しています。

娘世代のの感染が心配です。HPVの予防にはやはり性行為のモラルと避妊が大切。
私もこれからこのテーマを追い続けます、HPV感染を親子で話し合い注意して行きましょう。

 

 

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