大腸内視鏡と大腸CT検査、どちらを受けるべき?「がんを発見する検査とがんを精密に調べる検査」

健康診断受けました?

 

年度末が近づいてきましたが今年度の「健康診断」はお済みでしょうか?
まだ受けていないという方はお早めに。
健診センターは春になると一気に忙しくなって混み合います。

 

コロナが心配だから病院はちょっと・・・
そんな方もいらっしゃるかもしれませんが。
健康診断エリアは空いているため、いまがチャンスかもしれません。

 

先日、友人から健康診断について質問がきました。
「健康診断を受けるなら”大腸内視鏡”と”大腸CT検査”はどっち?」

 

なるほど・・・そうか。
2つの検査は受ける目的や対象が違うのだけれど、普通の方からみたら同じような「大腸の検査」ということになるのですね。

 

それではご説明いたしましょう。
本日は・・大腸内視鏡検査と大腸CT検査の違いです。

 

 

大腸内視鏡検査の受診率

 

大腸がんを見つける検査といえば「大腸内視鏡検査」ですが、この検査を受けたことがある人の割合はどれくらいだと思いますか?
男性では約27%、女性では22%。
全体の検査に比べて受診率はとても低くなっています。

 

それはやはり「辛い検査」というイメージが強いからだと思います。
前処置の下剤を1〜2ℓも飲まなければならないこと、
検査時に痛みや気分不快が生じたこと、
そうした理由から検査を受けない人が多いものです。

 

またこの検査はどんな病院でも受けられるわけではありません。
内視鏡の専門医になるためには、胃内視鏡で経験を積んだ医師がさらに大腸内視鏡のトレーニングを必要とするため一人前になるために数年かかります。

 

 

大腸CT検査とは?

 

大腸CT検査とは新しい大腸の検査です。
大腸を炭酸ガスによって拡張させ、新型のマルチスライスCT装置を使って撮影し大腸内の3次元画像を作り出します。
検査の所要時間は15分程度。
大腸CT検査は内視鏡検査より苦痛が少ない検査として注目を集めています。

 

大腸CT検査で発見可能な病巣は、5mm以上の大きさのもの。
小さな病巣は見つけることが出来ません。
また直接内腔を観察できるわけではないため、便の残渣とポリープの区別が付かないことがあります。
ポリープや癌の疑いが発見された時には、大腸内視鏡検査を行う必要があります。

 

検査の利点は、身体の負担が少ないこと、腸の全体像も把握できることです。

 

 

 

検査を受けるなら大腸内視鏡検査?大腸CT検査?

 

こちらはまだ意見が分かれるところです。
検査の精度的には「大腸内視鏡検査」の方が実際に腸の中を直視することができるため、小さなポリープやがんを発見することが可能です。
しかし、「そもそも受診率が低ければ意味がない」という意見も納得ができます。

 

これはあくまで私の意見ですが、どちらの検査が向いているかは人によって違ってくるでしょう。

 

◆大腸内視鏡検査の方が向いている人◆
・いままでの検査でポリープが見つかったことがある人
・検査に苦痛を感じない人
・検査の前に飲む下剤が普通に飲める人

 

◆大腸CT検査の方が向いている人◆
・大腸内視鏡検査が恐くてできない人
・いままでの検査で強い痛みや苦痛を感じた人
・腸が長い、癒着がある、捻れていると指摘されたことがある人

 

こんな感じでしょうか?
一番ダメな選択は「どちらの検査も受けたくない」ということです。
どんな検査でも受けなければ病気は発見できません。
「今年度の検診まだ受けていないわ」というあなた、まずは予約しましょうね。

 

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