死亡率も罹患率も高い大腸がん「早期発見治療で9割治る」大腸内視鏡健診を受けるべきリスクファクター

今年は健康診断が受けられない?

 

ある大手企業様よりご連絡をいただきました。
「今年は7月から8月にかけて集中的に健診を行う予定です。コロナの騒ぎで時期がずれてしまいましたが、やはり社員の健康のため健康診断は行うことが決定しました。つきましては2ヶ月間、内視鏡のお手伝いをしていただけないでしょうか?」

 

私はいまでも個別的な依頼がくれば看護師の仕事も行っています。
もちろん仕事の主流はナースキュアの運営ですが、やはり進んでいく医療について行くためにも現場経験は大切にしています。

 

即答で承諾しました。
私が1番得意とする内視鏡部門ですから断る理由はありません。

 

今年は会社の健康診断は中止、もしくは延期という企業様が多いようですが、思い切って行うというところも増えているようです。
コロナの感染拡大は恐いですが、だからと言って他の病気が進行を待ってくれるわけでもありません。
受けられるのであれば今年も健康診断は受けた方が良いですよね。

 

いま院内感染で問題になっている病院は、主に入院ベットがある大きなところ。
クリニックや健診センターではほとんど感染の報告はありません。
自分がリスクが高いと思う方は必ず今年も受けるようにしてください。
本日は、大腸がんと検査を受けるべきハイリスクについてまとめてみようと思います。

 

 

死亡率も罹患率も高い大腸がん

 

がんの死因のトップを占める大腸がんですが、実はそんなにややこしいがんではありません。
私がいた消化器外科では「胃・大腸・乳房を専門とする科」と「肝臓・胆嚢・膵臓を専門にする科」に分かれていましが、前者のがんは比較的扱い易く、後者のがんは治療が困難であるというイメージが定着していました。
その原因は、やはり検査において肉眼的に直接観察できる臓器とできない臓器の違いでしょう。

 

では、その扱い易いはずの大腸がんが罹患率も死亡率も高いのはなぜでしょう?
それは検査の受診率が低いからです。
腹部超音波検査や腹部CT検査を受けたことがあるという方は多いかもしれませんが、大腸内視鏡検査を受けたことがあるという方はまだ少ないものなのです。
健康診断や人間ドックでも基本項目には含まれておらず、オプション検査になっている場合がほとんどですよね。

 

大腸がんは進行もゆっくりで手術で取り切れるケースが多いので5年生存率は他のがんより上回っています。
すべてのがんの5年生存率は66.4%ですが、大腸がんに限ると72.6%。発見が難しい膵臓がんなどに比べれば、死にいたるようながんではないはずなのです。

 

国立がん研究センター 「最新がん統計」より

 

 

大腸内視鏡検査を受けるべきリスクファクターとは?

 

大腸がんになりやすい生活習慣のリスクファクターとはなんでしょうか?
これはどこの病院でも啓蒙している内容ですが、ここでも挙げておきましょう。

✓喫煙
✓飲酒
✓肥満
✓運動不足
✓加工肉の摂取
✓腸内環境の乱れ

 

上記は生活習慣との関係ですが、大腸がんによる死亡の最大の原因は、

✓検査の未受診者

が数多くいるということです。

 

ドクターブックより

 

 

まずは検査を受けましょう

 

どんなにリスクが低くてもがんになる可能性はゼロではありません。
40歳を過ぎたら一度は検査を受けて見て下さい。
大腸がん検診の40歳〜69歳の受診率は、男性44.5%、女性38.5%。
2人に1人以上が検査を受けたことがありません。
これではどんなに治療しやすいがんでも死亡率を下げることは不可能です。

 

⇩大腸がん検診の詳しくはこちら

NHK今日の健康「大腸がん・早期発見、早期治療」カプセル内視鏡、CTコロノグラフィーとは?

 

新型コロナウイルスに感染しやすいリスクに「基礎疾患があるかた」とよく報道されていますよね。
これは自覚症状のある病気だけではありません。
見つけていないがんも当然含まれます。
感染を恐れて病院にいかないのではなく、「感染しないために健康管理をする」と考え検診を受けるようにして下さい。

 

7月からまた私の内視鏡仕事が始まります。
リアルな現場の声をお届けできるよう頑張りますね。

 

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