2019年近年の腸の病気について考える「過敏性腸症候群と大腸がん」腸内細菌の関わり

2019年近年の腸の病気について考える

 

お正月、ちゃんと出てますか?
それとも、出すぎていませんか?

 

この三が日、おそらく食物繊維不足ですよね?
そういう私もいつもとなんだか様子が違います。
ご馳走三昧だったためか、イマイチすっきり感が足りない!
やっぱり繊維が不足していますね。

 

そろそろお正月も終わり!
今日あたりから腸をいたわってあげましょう。
3日間食べ続けたツケは、全て腸がカバーしてくれてますから。

 

過敏性腸症候群という病名を聞いたことありますか?
ストレス社会に増えている現代病です。

 

その「過敏性腸症候群」がどうやら腸内細菌と深い関係がある!ということが解り始めています。
本日は・・・現代人の腸問題の代表である「過敏性腸症候群:IBS」と腸内細菌の関わりについて考えてみましょう。

 

 

現代人の腸のお悩み、過敏性腸症候群(IBS)とは?

 

ちょっと以前なら病院にかかっても「メンタルが弱いからお腹を壊しやすい」でかたづけられていた過敏性腸症候群。
この「お腹が弱い」という状態は単にメンタルだけの問題ではないということが分かっていました。

 

過敏性腸症候群とは、お腹の痛みや不快感に下痢や便秘が伴う疾患で、男性では下痢型が、女性では便秘型になることが多いようです。
命に関わるような病気ではありませんが、電車や外出先で不安になるなど、生活の質(QOL)を著しく損なうことになるので、本人にとっては大きな問題になるものです。

 

過敏性腸症候群はその名の通り、ストレスに腸が過敏に反応して便通異常が起こります。ストレス社会の到来によって誰もがかかる可能性がある現代病のひとつと言われており先進国に多い疾患です。

 

 

どんな人が過敏性腸症候群になりやすい?

 

現代人の10〜20%の人が過敏性腸症候群の症状を抱えていると言われています。腸は感情やストレスの影響を受けやすい臓器であり、精神的負担が生じると腸の動きに影響を及ぼします。その中でも特に過敏性腸症候群の方の腸は、過剰に反応してしまう状態にあります。

 

過敏性腸症候群の腸は痛みを感じやすくなっているため、腸が少しでも過剰に動いた時に痛みを感じてしまいます。精神的にナーバスな人が過敏性腸症候群になりやすい様なイメージがありますが、一概にもそうは言えないようです。

 

幼少期や若い頃に(腸内フローラの形成が未完全なころ)に、抗生剤の乱用や、とても大きなストレス性ショックを受けたことが病気の原因となることもあるようです。

 

過敏性腸症候群ガイドより

 

 

過敏性腸症候群IBSの研究

 

過敏性腸症候群IBSの研究にこのような報告があります。

米国消化器学会(AGA)は3月10日、腸内細菌叢の変異が過敏性腸症候群(IBS)の原因になっているという研究結果を紹介した。3月8日、9日に米国マイアミで開催されたGut Microbiota for Health World Summit(健康における腸内微生物叢サミット)にてイタリアボローニャ大学のGiovanni Barbara教授が発表したもの。IBSは、欧米諸国ではよくある胃腸疾患で、腸に異常のない女性や心配性の患者に多く、長い間、心因性の疾患であるという見方が主流であった。

Barbara教授によれば、腸内細菌叢の不均衡がIBSに関連していることを示すエビデンスは複数存在。中でも重視すべきは、サルモネラ菌、赤痢菌、カンピロバクター菌の感染による胃腸炎を発症した患者の10%がIBSの症状を訴えているという事実である。また、腸内細菌に悪影響を与えるという点から、抗生物質の使用でもIBSのリスクは高まるという。

さらに、炭水化物や食物繊維を多く含む食事は、IBSの主要な症状でもある鼓腸の原因になる。最近の研究からパンやシリアル、豆類、ブロッコリー、キャベツ、イチジク、モモなどの「flatulogenic(鼓腸の原因となる)」食事により、腸内細菌叢が著しく変化し、IBS患者の症状が長引き悪化することが明らかとなっている。反対に、繊維質の少ない食事でIBSの症状を改善できることが分かっており、FODMAP(発酵性オリゴ糖類、二糖類、単糖類、ポリオール類)の少ない食事により鼓腸などの症状が緩和するという研究結果もある。

Barbara教授は、胃腸症状が顕著なIBS患者では、症状の少ない心因性の患者よりも腸内細菌叢の変化が大きいことを指摘。今後も、胃腸の健康における診断と治療向上のために、腸内細菌のさまざまな機能を研究するべきであると述べている。

 

つまり、過敏性腸症候群の患者さんにおいては、食物繊維よりプロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌)のような腸内細菌の方が効果を発揮するようです。

 

過敏性腸症候群IBSについてはまだまだ解らないことばかりです。
また新しい研究結果が分かりましたらご報告させていただきますね。

 

毎日のご機嫌腸が私達の健康を支えます。
腸内環境の改善を意識していきましょう(*^O^*)

 

 

 

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