腸内フローラの乱れが糖尿病を引き起こす!?腸内細菌バランスの乱れとⅡ型糖尿病の関係

糖尿病の増加率と腸内フローラの関係

 

現代、糖尿病、もしくは糖尿病の予備軍であると指摘されている人が6人に1人と言われています。飢餓に困窮していた時代は終わり、世界は肥満蔓延への道へ進もうとしています。

 

先進国ほど肥満率が高いと言われていて、アメリカでは成人肥満は79%を占めています。日本はやや例外で、まだ23%と高い健康水準を保っています。
しかし近年、この日本にも変化が現れ始めています。肥満率が徐々に上昇し始めているのです。

 

それは、主に肉の消費量が多くなっていることが原因です。
日本は米、魚、豆製品、野菜中心の食生活を生かし、伝統的な食文化を守ることで健康を維持してきました。しかし、食の欧米化や糖質が悪者にされる風潮にのって「脂肪の摂取過多」が問題となっています。

 

「脂肪を摂りすぎる」ことが体に悪いことは皆さんも想像できますよね。
特に動物性脂肪の摂取過多は様々な生活習慣病を引き起こします。
そして脂肪の摂取過剰が、生活習慣病の代表である糖尿病と腸内フローラに関係があることが明らかになってきました。

 

本日は、他人事ではなくなった糖尿病と腸内フローラの関係についてお伝えしたいと思います。

 

 

糖質制限は良いのか?悪いのか?

 

先日、お客様よりご相談のお電話をいただきました。

 

「最近、糖質制限を始めましてお米を食べなくなりました。それから便秘になってしまい、なんだか調子が悪いのです。便の臭いもきつくなったような気がして・・・」
ダイエットのためにと「糖質制限」に頑張るあまり、お肉の摂取が増えてしまいトータル的な食物繊維が不足してしまったのですね。

 

たしかに糖質だらけの食生活は問題です。
ジャンクフードやコンビニのお弁当など手軽に食べられるものの多くは、糖質と脂質が栄養素の中心です。

 

しかし、エネルーギー源である糖質を一切ぬいて空腹を満たそうとすると、どうしても肉や魚などの脂肪分が増えてしまい、結果からだに悪影響を与えることになっていまいます。食物繊維の量も減ってしまい、便秘になる方も多いものです。

 

 

陽内フローラの乱れが糖尿病を引き起こす!?

 

2014年6月、順天堂大学の代謝内分泌の研究チームは、「Ⅱ型糖尿病患者は腸内フローラが乱れている」と研究結果を発表しました。

 

腸内フローラが乱れることで、腸管内に生息しているはずの腸内細菌が血液中で検出され、炎症を引き起こしている可能性があるのだといいます。

 

脂肪の多い食事を摂りすぎると腸内フローラの乱れが生じます。その結果、腸管上皮のバリア機能が低下し、腸内細菌が上皮間の隙間をすり抜けてしまいます。腸内細菌が血液中に移行することで体内で炎症が引き起こされ、インスリンの作用が減弱してしまうのです。

 

糖尿病の原因は肥満や運動不足ももちろんのこと、腸内フローラの乱れが密接に関係していることが解ったのです。

 

 

 

「糖質を控える=肉を食べろ」ではありません

 

お肉も大切な栄養源ですが、単純に糖質×、肉○(まる)という訳ではありません。

 

脂肪分の多い食事は腸内細菌のバランスを崩し、便秘を引き起こします。便秘は腸内フローラの乱れを引き起こし、インスリン抵抗性を悪化させてしまいます。

 

糖質制限をしているつもりが、糖尿病を引き起こしてしまった!

 

極端な食事のバランスは病気を引き起こしてしまうため注意が必要です。
「白米を控えるかわりに、玄米や多穀米をとる」などのように工夫をして見て下さい。
自分なりの健康法を試しているけれど、便秘や下痢になってしまったという方はやり方を変える必要があるかもしれません。

 

目の出血、歯周病、自律神経障害、それらは血糖バランスの乱れから来ているかも知れません。糖尿病は生活習慣の改善によりコントロールできる病気です。どうぞ皆様も正しい生活習慣を心がけるようにして下さい。

 

 

 

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