母から子供へ免疫力を受け渡す「腸内細菌が子供をポジティブに育てる理由」細菌から学ぶ子育て

子育ては出産環境を選ぶところから始まる

 

昨日、昔からお世話になっているM化学社長のお嬢様に子供が産まれたと吉報をいただきました。
うわ〜〜、嬉しいなあ。
「子供が産まれた」というニュースほど人をなごましてくれる話題はありませんね。
パンダも人間も。

 

お見舞いに行くのが楽しみで、楽しみで。
お祝いは何にしようかな?
ベビーザラスに行きアレコレ探すだけで気分はおばあちゃん、私の憧れです。
いつか我が家の愚息達の元にお嫁さんが来てくれることはあるのかしら?トホホホ。

 

都内の病院にお見舞いに行きびっくりしました。
古びた小さな病院、ここ?
分娩室に機械は何もないし、病室は畳の和室に布団をひいてあるし、本当に東京の病院かしら?
まるでDr,コトーのような、50年前にタイムスリップしたような産院なんです。

 

でも、子供を産む環境にはこれが良いのかもしれない。なにからなにまで清潔に滅菌された環境ではなく、まるで自宅で出産するかのような自然さ。
母体と赤ちゃんにとって必要な優しい環境さえあれば、母親は安心して子供を産むことが出来るのかもしれません。私も手術室で孤独に何時間も陣痛に耐えた経験を思いだすと、こんな環境で産みたかったなと。

 

赤ちゃんを産むときの環境って、私達が考える以上に大切なんです。自分の腸内環境を決めるのは一歳までがとても大切。どんな細菌を引き継ぐかによって、子供のこれからの健康や人格まで左右されてしまいます。本日は・・・子供達の腸内フローラと子育てについてまとめてみたいと思います。

 

 

子供が最初に取り込む腸内細菌とは?

 

赤ちゃんが産まれるとき、大きな頭を狭い産道にこすりつけながらやっとの思いで外に出てきます。この頭が通る時の痛みというなは、男性には想像を絶するものです。

 

産道つまり膣を通るときに、赤ちゃんは口や鼻を押し付けられ舐めさせられます。こうして、母親が持つ雑菌を自分に取り込むことになります。
この菌が、最初の腸内細菌の候補者となります。

 

え!なにそれ?と思うかもしれませんが、実はこれが大切なプロセスなのです。

 

女性の膣にいる菌は外からの雑菌の侵入を防ぐために、コロニーが形成されています。この細菌たちが悪い菌に感染しないよう身体を守ってくれているのです。その主たるものは腸内細菌と同じく、乳酸菌とビフィズス菌です。妊娠後期になると膣の分泌が変化し、グリコーゲンのような糖分が増えていきます。糖分が増えると乳酸菌やビフィズス菌が増え、膣に病原菌が侵入してくるのを防ぐ働きをしてくれます。
陣痛促進剤などを使わず、ゆっくりと産道から赤ちゃんが出てくるのには意味があったのです。

 

 

腸内環境に偏りがある妊婦さんから生まれた新生児や、帝王切開で生まれた新生児には、本来新生児に多いロンガム種やビフィズス菌、乳酸菌を投与するという試みも始まっています。

 

腸内細菌は、産道から、母乳から、家族の皮膚常在菌から、土壌から

 

産道から、母乳から、家族の皮膚常在菌から、約1年間かけて赤ちゃんは自分の腸に細菌を取り込み自分の腸内フローラを確立させていきます。

 

ミルクや母乳の時期の乳児の腸は、ビフィズス菌で満たされています。だから赤ちゃんのうんちは黄色く酸っぱい香りがします。

 

しかし、離乳食が始まると急速に腸内細菌のバランスは変わってきます。土壌菌がついた野菜や発酵食品を摂ることによって乳酸菌が増え始めます。赤ちゃんがおもちゃを舐めるのも周りの菌を取り込むためです。また、幼児期に土と触れうことも大切な子供にとっての菌活です。

 

この時期に清潔過ぎる環境に置かれたり、保存料が含まれた離乳食ばかり食べさせることは、子供の腸内細菌の種類を十分に増やすことが出来ず、大人になってからもバランスが悪いままになる可能性があります。

 

 

子供の性格と腸内細菌の関係

 

「腸内細菌が子供の気性や行動を左右しているのではないか?」

 

オハイオ州立大学の研究者らは、2017年3月アメリカの医学雑誌「Brain, Behavior and Immunity」に幼児の性格と腸内細菌の関係について発表しています。
この研究は、生後18ヶ月〜27ヶ月の幼児77人の便に含まれる腸内細菌の種類と構成比を調べ、さらに幼児達の健康状態や性格についてアンケートを実施して結果を解析したものです。

その結果は、特に男児では・・・
・ポジティブ
・好奇心が旺盛
・社交的
・衝動的
といった特徴をもった児童は腸内細菌の多様性が豊かだったそうです。

 

また、人がストレスを感じたときに分泌される「ストレスホルモン」と腸内細菌が相互に作用することは明らかになっています。ストレスホルモンは、肥満や喘息、アレルギーなどの慢性疾患を引き起こすことから、腸内環境の改善がこれらの病気を予防できるのではと期待されています。

 

腸内細菌にはストレスホルモンの量を調整する力があり、その量が多い子は、問題に直面してもストレスを感じにくい(ポジティブな性格になる)という傾向があるそうです。

 

 

産院でお母さんのおっぱいを吸う赤ちゃんはとても幸せそうでした。
赤ちゃんがお母さんから引き継ぐものは目に見えるモノだけではなかったのですね。
スキンシップとは、心の安定と腸内細菌の安定のために欠かせない母子だけに与えられた幸せかもしれません。

 

 

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