ナースキュア海外進出?!
最近海外からのお問合せも多いナースキュア。
いま私はナースキュアの英字パンフレットを作成してます。
ただでさえ苦手な英語だというのに、医学用語はさらに労力がいりますわ。
お隣の台湾や中国、さらにドバイなど、いま世界的に「腸内フローラ」は注目されているようです。
そうですよね、これだけ急速に食文化が発達した中でアレルギーやアトピーが急増しているのは、やはり腸内細菌叢の変化にあると言っても過言ではありません。
腸内フローラを見直すことは、世界共通の課題なのでしょう。
先日、ある海外からの方にこんな質問をされました。
乳酸菌とビフィズス菌では乳酸菌の方が効果があるのでしょうか?
今流行の乳酸菌生成物質とはどう違うの?
日本の方からもこの質問は多いです。
すり込まれたイメージというのは、なかなか恐ろしいものです。
いまだにスーパーでは、インフルエンザの特効薬と信じられている赤い乳酸菌飲料が飛ぶように売れています。
しかし、赤い乳酸菌飲料の販売数とは綺麗に反比例してインフルエンザの罹患率は上がっています。
ビフィズス菌メーカーと乳酸菌メーカーの力関係なのでしょうか?
なかなか正しいプロバイオティクスの知識が普及しない日本です。
本日は、今更ですがビフィズス菌、乳酸菌、乳酸菌生成物質の違いを学んでみましょう。
乳酸菌、ビフィズス菌、乳酸菌生成物質の違いとは?
「ビフィズス菌」は、もともと私達がお母さんの母乳からもらった腸の中の最優勢菌です。
学術名はBifidobacteriumで、形は「分岐した小桿菌」です。
生息場所は人や動物の腸管です。
それに対して「乳酸菌」は、桿菌または球菌です。
人や動物の腸管以外、漬け物や発酵食品、乳製品、自然界などに生息します。
圧倒的に必要量が多いのはビフィズス菌ですが、2つの菌は活動領域が異なり、乳酸菌は主に小腸で働き、ビフィズス菌は主に大腸で働くため、違った役割があります。
これに対して「乳酸菌生成物質」ですが・・・
複数の乳酸菌が腸の中で栄養を取り込んで増殖する過程で、放出する酵素のような代謝物質のことを、乳酸菌が生成する物質ということで「乳酸菌生成物質」と呼んでいます。
乳酸菌が生成する物質は、乳酸、酢酸、ビタミンB群、短鎖脂肪酸、エクオールなどを産出しています。
こうしてこの3種類を比較すると、結局、乳酸菌生成物質を摂れば良いんじゃないの?
という疑問がわいてきます。
果たしてどうなのでしょうか?
腸内細菌の役割は「生成物質」を生み出すだけではない
腸内細菌達は確かに体に良い「乳酸菌生成物質」を生み出すことも大切な役割です。
しかし、それだけではありません。
数多くの腸内細菌類が腸内で「縄張り」を主張し、侵入してきた新しい菌に対して細菌類が攻撃を加えます。
このため病原菌などは駆逐され、病気や老化から守る大切な役割を果たしているのです。
特にビフィズス菌は、乳糖やオリゴ糖などを分解して乳酸や酢酸を産生して腸内のPHを顕著に低下させ、善玉菌を守り腸内環境を整える働きがあります。
そのため、特に花粉症などのアレルギー症状の緩和にも貢献していることが分かっています。
乳幼児に多いロタウイルスによる感染性腸炎の抑制する可能性も報告されています。
確かにビフィズス菌などの生菌は胃酸に弱く、大腸に到達出来る数は限られています。
しかし、加齢によって減少するビフィズス菌を放置しても、自然に改善することは望めません。
腸内バランスは崩れ、本来腸内細菌が果たす防御機能が働かず「免疫低下」が現れます。
だからビフィズス菌を摂る意味があるのです。
また少し小難しくなってしましました。
結局の結論は、「乳酸菌生成物質」を摂るよりビフィズス菌を摂る方が、幅広い効果が得られる
ということです。
論より証拠、実際に摂り続けた方の腸内環境の変化は著しいものです。
いかがでしょうか?
サプリメントを選ぶ時の参考になさって見て下さい。
これらの記事を英語でまとめる・・・
ちょっと無理な気がします、とほほほ