妊娠中の妊婦さんにお勧めの腸活方法「赤ちゃんを守る膣内フローラはラクトバチルスが鍵」乳酸菌活

妊娠中の妊婦さんにお勧めの腸活方法

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0.1 妊娠中の妊婦さんにお勧めの腸活方法

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私は出産時に夫の立ち会いを絶対許しませんでした。
なぜなら、出産時にどうしても見られたくないことがあったからです。

私は患者さんの出産を何人もみて知っていました。
だから、自分がどんな状況になるか予想できたのです。

出産を経験したことがある女性ならば分かると思いますが、あれほど全身全霊で息むと「チョイ漏れ」を起こすことがあります。

出産に伴うチョイ漏れは、数年前までは新生児にとって不潔だという理由で事前に浣腸をして防いでいました。
しかし、いまは行われていません。
なぜならこのチョイ漏れに意味があることが分かったからです。

これは赤ちゃんがお母さんから腸内細菌を引き継ぐ伝搬方法だったのです。
本日は、妊娠中に妊婦さんにお勧めする腸活法です。

出産環境の大切さ

本日の内容は、現在妊娠中のかた、これから妊娠をお考えのかたへ向けてとなります。
どうぞ出産環境を選ぶ時の参考になさってみてください。

以前にも「帝王切開」で生まれた新生児と「自然分娩」で生まれた新生児では、腸内細菌叢が違うということをお話したと思います。

母から子供へ残せるもの〜腸内細菌を我が子へ〜善玉菌を受け渡すためにやるべきこと

新生児の腸内細菌を調べてみると、母親の膣の中のフローラと似通っています。
新生児の腸内細菌の中で多いのは、ラクトバチルス属とプレボテラ属になります。これらの菌は新生児の発育にとってとても大切な関わりをしており、ラクトバチルスのいるところには病原体は存在しないと言われています。

病原菌といわれる緑膿菌やクロストリジウム・ディシフィルは、ラクトバチルスがいると押しのけられて定着することができないようなのです。
ラクトバチルスという乳酸菌は、ヨーグルトなどの乳製品に多く含まれます。自信でバクテリオシンという抗菌ペプチドを生産し、抵抗力のない新生児の腸内に入ってくる病原体を殺しています。

このラクトバチルスを母親から引き継ぐために、赤ちゃんはゆっくりとお母さんの産道を通って出てくるのです。

出産時に「チョイ漏れ」することには理由がある

出産の時に赤ちゃんは産道をゆっくりと回旋しながら降りて行きます。
なんでもっとスッポンと出てくれないのでしょう？と思いますよね。ゆっくり出てくるなんて痛みが長引くだけじゃないですか。
しかしこれには意味がありました。

母親の膣を回旋しながら出てくることで、膣内にいる乳酸菌を全身に浴び、口や鼻から通って腸内に入り増殖し、コロニーという集団を作り棲息するようになります。
このコロニーが外部から侵入する病原菌から新生児を守り、飲んだ母乳を消化吸収しやすいように分解の手助けをしているのです。

出産時に「チョイ漏れ」を起こす理由ですが、これも腸内細菌の伝搬です。
便のような不潔なものが赤ちゃんの顔についていけなければ、肛門と膣はもっと離れた場所にできたでしょう。
正常な回旋で顔を出すときは胎児の顔は肛門側を向いています。つまり胎児の口と母親の肛門部は近接します。
新生児が産道を通る過程で身体が横向きに回転すると腸が圧迫され、子宮収縮ホルモンの作用も手伝い、出産時にはほとんどの女性が排便します。