ビフィドバクテリウム・ロングムとは?
ロングム菌は母乳で育った赤ちゃんの糞便中に含まれるビフィズス菌です。
「ビフィドバクテリウム」とは、ビフィズス菌の正式な菌属名になります。「ロングム」とは、菌の種類のことです。ビフィズス菌には約30の種類があり、そのうち人間の腸に生息するのが約10種類です。ロングムは人間の腸にいるビフィズス菌の一種です。
一般的に人のお腹に住み着いているビフィズス菌は酸素や酸に対する耐性が弱く、なかなか生菌のまま商品化する事が困難でした。そのため、ヨーグルトなどに使用されているビフィズス菌は動物由来の物が多かったのです。
しかし、ビフィドバクテリウム・ロングム菌は他のビフィズス菌に比べ、酸や酸素に強く、生菌数が高いため、生きたまま大腸に到達出来る菌なのです。
ビフィドバクテリウム・ロングム菌は臨床試験により様々な症状に有益な効果を発揮していることがわかっています。
ビフィドバクテリウム・ロングムの効果とは?
【整腸作用】
・便秘改善⇒大腸内のビフィズス菌が増えると、腸内が酸性に保たれて蠕動運動(ぜんどう:収縮する運動のこと)が活発になり排便を助けてくれます。
・下痢改善⇒悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を正常に保ち下痢を抑えてくれます。
ロンガム菌を2週間とり続けたところ、排便回数が増加し便中のアンモニア濃度が低下しました。
【抗アレルギー、感染防御作用】
ロングム菌はNK細胞(ナチュラルキラー細胞:外的から自己細胞を守ってくれる細胞)の活性や好中球の殺菌力を高め、免疫力の上昇が確認されています。
【癌の原因となるETBF菌を除菌】
大腸癌の原因となるETBF菌(毒素産生型フラジリス菌)という悪玉菌に、日本人10人に1人が感染していると言われています。ロンガム菌にはこのETBF菌を除菌する作用があることが認められています。
【コレステロール低下作用】
成人男女43名にロングム菌と普通のヨーグルトを2週間摂り続けてもらったところ、普通のヨーグルトでは変化が見られなかったコレステロール値に、ロングム菌摂取者だけ著明に低下が認められました。
【骨強度増強作用】
ロングム菌の整腸作用により腸内のPHが低下し、カルシウムの吸収が促進されると考えられています。