子供の腸が危ない!「腸育ては子育て」腸育は乳幼児からが大切です。

赤ちゃんはなぜ何でも舐めたがる?

うちの隣さんにはまだ生後半年にならない赤ちゃんがいます。

それは可愛いのなんの。立ち話をしていたとき、念願のだっこをさせていただきました。そのままちょとお借りして誘拐し、ご近所さんみんなに見せびらかしに行きました。隣のおじさんもそのまたお隣のおばさんも嬉しそうにほっぺをつついて満面の笑み。10分くらいお借りして返しに行ったらお母さんはとても不安そうにしていました。ごめんね。誘拐おばさん大迷惑よね。そういえば自分が赤ちゃんを育てていたときもそんなおばさんいたっけな。おばさんになるともう自分では産めないせいか赤ちゃんが天使にみえるんですよね。

 

赤ちゃんってなんてセロトニンの塊なんでしょう。近くにいるだけで母乳が分泌しそうなくらいに幸せになれます(したら困るけど・・・)。まだ4ヶ月の赤ちゃんはあちこちペロペロと舐めようとちゅぱちゅぱしています。

赤ちゃんがあちこちを舐めようとするのって理由があります。

これも腸内細菌と深く関わりがあるのです。

最近の子供達は便秘が増えているそうです。野菜不足もそうですが、なにより幼児期の環境のせいで腸内細菌がピンチ状態なのです。

 

子供の腸が危ない!

まず帝王切開と自然分娩で腸内細菌成立過程が違ってくるようです。帝王切開では母親の菌が住んでいる産道を通らないからその菌をもらうことが出来ません。

次に母乳栄養と人工栄養とでも差がでます。母乳栄養の子の腸内は強酸性、うんちも酸っぱい匂いがします。人工栄養の子は酸性、PHの違いは0.5から1.0くらい違うそうです。酸が強いほど外界からの病原菌を寄せ付けない力となります。

ミルクや母乳を与えることでビフィズス菌が増殖します。乳糖(ほ乳類のお乳の中に存在する糖)もビフィズス菌の生育環境を整えるのに必要な菌です。離乳食を早く始めすぎずに、ミルクを1歳までは飲ませるといのもこのような理由からです。

そしてそのうち赤ちゃんはあちこちを舐めたがるようになります。大人達は汚い汚いと赤ちゃんが触るものすべてキレイに消毒してしまいますが、赤ちゃんはものを舐めて腸内細菌を育てようとしているのです。今の子供にアトピーやアレルギーが多いのも清潔すぎる環境が問題なのですが、インフルエンザや感染性胃腸炎などの感染予防を重要視され、あまり取り上げられないのも現実です。

 

腸育ては子育て

昔、離乳食をきちんと作る習慣が無かったころは、お祖母ちゃんが口でかみ砕いたものを赤ちゃんに食べさせていました。汚い?いえいえ大事なことです。それも腸内細菌の移植なのです。家族の体質や体型が似ていることもこの腸内細菌を家族間で移植しあっていることが大きく関わります。

公園での泥遊びも土壌菌との大切な接触です。人間は土から育った食べ物を食べ、土と触れあい共存してきたのにいつしかそれを忘れてしまっているようです。ノーベル賞受賞者の大村先生も土壌菌が大切だということを説いております。

腸内細菌叢は乳幼児期に確立されてしまいます。自然環境に身を任せ色々なものに触れさせながら子供を育てるのが自然の摂理なのです。

さあ、どろんこが汚いなんて言わないで!公園で遊んでいる子供達の笑顔こそが、これからの日本の宝物です。私達の介護の担い手、頼もしく育てまししょう。

 

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