糖って悪者か?
今朝、次男が立て続けに質問をしてきました。
「お母さん!スクラロースって何で身体に悪いの?」
「糖分には何種類の糖があるの?」
「オリゴ糖ってなんで糖分なのに腸にいいの?」
「糖質と人工甘味料ってどう違うの?」
どうしたんだろう?
なんでいきなり糖質について知りたくなったのか?
どうやら化学の授業で糖類について勉強したらしい。
どれどれ。
高2の息子の教科書が・・・恐ろしく難しい。
この化学式をすべて覚えるのか?
もしや?
普段、私はことあるごとく「ちゃんと勉強しなさい」と言ってしまう。
朝7時前には出かけて夜11時過ぎまで予備校に通い勉強している息子に向かってだ。
机の上に山積みになっているノートを見ると、苦戦しながらも一生懸命やっている様子がうかがえる。
ごめんね。君なりに精一杯やっているのに・・・
母はいつも結果ばかりを求めようとして。
正直、私が理解しているよりもずっと君の方が正しく習得しているよ、とくに糖質については。
でも、帰ってきてもう一度質問された時にはさらっと応える事が出来る様に、母も勉強し直したよ、君の教科書で。
最近どうも悪者気味の糖質くん。
こぞって糖質制限、糖質カットと言われていますが、糖は糖でも種類があり、身体に必要な糖質と控えた方が良い糖質があります。
本日は高2レベルではなく、母親目線の糖質についてのお話です。
糖ってどんな種類があるの?
糖の種類
糖は結合によって分類されます。
◆単糖類・・・これ以上分解すると糖としての性質を失うもの。ブドウ糖、果糖などがあります。
◆二糖類・・・単糖類が2個結合して出来たもの。多糖類であるデンプンに比べて分解が早いので、速やかに吸収されます。砂糖の成分であるショ糖はこの二糖類であり、ブドウ糖と果糖が結合して出来たものです。
◆オリゴ糖(少糖)・・・単糖類が2個から10個程結合した糖類です。オリゴ糖は難消化性のため、腸内で善玉菌の餌となります。
◆多糖類・・・単糖類が沢山繋がっている糖類で、デンプン、グリコーゲン、セルロースなどの種類があります。
身体に良い糖、悪い糖。
アラフィフ女性が1日に必要な糖質は約150gくらい(糖尿病や要ダイエットの方は除く)。本当は体重に合わせた1日の総エネルギーから換算する必要がありますが、50歳女性1日の総カロリー1800kclとすると糖質は230〜320gとされます。しかし、それは若い子の場合。
代謝の落ちた50代は、この摂取量だと痩せることは出来ません。要ダイエットの人で100g、普通のちょっと痩せたいわ、くらいの方は150が理想ではないでしょうか?角砂糖は1つ4gくらい。1日の糖質量で計算すると38個。
では色々な食品に含まれている糖質量を見てみましょう!
◆身体に良い糖
果物、おいも、はちみつや黒糖。自然界にそのまま生息する形の食材から糖質を摂るように心がけましょう。
果糖はインシュリンの分泌作用が少ないので血糖値の上昇を防ぎます。しかし、食べ過ぎは中性脂肪を上げるため、気をつけましょう。
お料理にお砂糖を使う場合、精製された上白糖ではなく黒糖やはちみつなど甘味はあるけれど糖分が少ないもので工夫をしてみて下さい。
ごはんお茶碗1杯・・・・角砂糖15個
玄米ご飯・・・角砂糖13個
ジャガイモ110g・・・角砂糖4個
カボチャ60g・・・角砂糖2個
枝豆100g・・・角砂糖1個以下
糖質が多いイメージのお野菜でも、そんなに量が多い訳ではないですね。
◆身体に悪い糖
コーラ1缶・・・角砂糖9.5個
三ツ矢サイダー500ml・・・角砂糖12個
マックシェイク・・・角砂糖27個
ショートケーキ・・・角砂糖8個分
シナモンロール・・・角砂糖14個分
スタバフラペチーノ・・・角砂糖25個分
若い子が好きなものばかり。
調べていくごとにめまいがしてきました。
ちなみに果糖が多いと言われているバナナでも角砂糖4.5個分。
ペットボトル1本にもなりません。
若者の脳は糖によってコントロールされる未来になってしまうのではないかと
母としては心配な限りです。しかし、脳が食べたい物はエネルギーにすぐ転換出来る糖質なんですよね、困った事に。
人工甘味料ってなに?
次男質問の人工甘味料スクラロースですが・・・
一般的に化学式が農薬やダイオキシンなどと同じ有機塩素化合物に分類されています。この事が科学者達の中で危険性をぬぐえないとされています。
また、138℃を超えると塩素ガスが発生するという情報もありますが、実際のところ症例の報告はありません。
人工甘味料の1番の問題点は・・・
・甘味に関する味覚が低下して、閾値がどんどん低下する・・・つまり甘味にどんどん鈍くなってしまうということです。
・食欲が増す・・・胃にある甘味センサーが、食欲を司るグレリンというホルモンを刺激します。ダイエットコークを飲んでいる人で痩せている人はいませんよね
・中毒性がある・・・人工甘味料にはコカイン以上の中毒性があると言われています。
脳の快楽中枢からドーパミンなどの神経伝達物質が分泌され満足感を得ます。そしてもっと身体からの要求は強くなる。強い欲求が続くとドーパミンの分泌をコントロール出来なくなり、依存性や中毒性が出現してしまうのです。
なんだか恐ろしい話です。
でも、心当たりありますよね。
飲みたくて飲んでいるのではないけれど、気がついたら手にしている炭酸飲料やパック飲料。
糖質を目の敵にする事はないけれど、不必要な糖分は避けるべきです。
コンビニの飲み物、ファミレスのドリンクバー、ファーストフードで必ずセットになっている飲み物達。
これからの若者が心配でなりません。
息子くん。勉強すると言うことは正しい知識をつけて、正しい判断を下す力を持つと言うこと。
もうこっそり、オランジーナやエナジードリンクを買うのはやめなさい。
甘いものが飲みたくなったら母が作ってあげるから。
先日つけたパッションフルーツの黒糖漬け。冷たいお水で割ったら美味しかったよ。
さあ、そろそろ帰宅の時間かな。
糖質やスクラロースについての質問なら、どっからでも受けてたつわ。
でも、老母はあんまり時間がたつと忘れちゃうから早めに聞いてよね。
今日も予備校お疲れ様。日に日に成長していく君の姿が母にとっては何よりの喜びです。