乳酸菌サプリメントが効きません!頑固な便秘は治らない?その飲み方間違っているかも?

便秘で悩んでます

 

ここのところ便秘のお問合せが相次いでおります。なかなか改善しない便秘は本当にストレスですよね。便秘の原因や治し方は人によって異なりますが本日はそんなお悩みの代表的なものをクローズアップしてご回答したいと思います。

 

「いま市販の乳酸菌サプリを飲んでいます。ヨーグルトも食べています。しかし、乳酸菌サプリを飲んでも変化がありません。サプリがあっていないのでしょうか?母も祖母も便秘症でした。遺伝だから仕方がないのでしょうか?」

 

「毎日、朝も時間がなくてトイレにゆっくり座る暇がありません。あっ!便意だ!と思っても仕事中になかなかトイレにいけず自然排便はほとんどありません。お休みの日に下剤を飲んだり、浣腸をしたりしています。お腹が痛くなるのが恐くて外出もできません。こんな休日の過ごし方から早く卒業したいです。下剤ではなくて乳酸菌やビフィズス菌でなんとか改善したいのですがヨーグルトを食べても変化がなくて・・・」

 

よくお問合せいただく内容です。頑固な便秘症、便秘薬を長年使っていた方はこのようなお悩みを抱えがちです。

腸が長い⇒便秘になる⇒便秘薬を飲む⇒腸が動かなくなる⇒悪玉菌だらけになる⇒老ける⇒大腸ポリープや大腸がんの原因になる

便秘スパイラル、断ち切りたいけれどどうにもならない。こんなお悩みを抱えている40歳以上の女性が急増です。

 

 

頑固な便秘歴40年、私の腸はどうなっているの?

 

ご自分のお腹のレントゲン写真を撮られたことはございますか?
あまりないと思います。私もいままで1度しかありません。しかし、便秘のひどさはレントゲンでどのくらい宿便があるのかを見ると客観的に判断できます。

 

 

慢性的な便秘の方の腸の中はどのようになっているのでしょうか?便秘症の女性の残便量は平均2〜3キロくらい。中には4キロも腸の中に溜まっていたという患者さんもいます。

 

大腸、つまり便を作って溜めておく腸が便で充満されると、どのようなことになるのか?考えると恐いですよね。

 

 

サプリメントを摂るタイミングは?効果的な飲み方はある?

 

このように便が充満した状態でサプリやヨーグルトを摂ってあげても、なかなか善玉菌は腸に届いてくれません。毎日、もしくは2日に1度くらい排便があるリズムにして、大腸の便を排出した状態にしてから、食物繊維や善玉菌を摂らないとお腹が張るばかりで便秘の改善には繋がりません。

 

腸の中で悪玉菌が酷い交通渋滞を起こしてしまっている状態なのです。

 

その交通渋滞を解消するにはやはり下剤の力も必要です。
下剤から卒業する上手な方法は、一気に止めてしまうのではなく習慣性のある下剤から、習慣性のない下剤に変更して徐々に離脱していく事が望ましいでしょう。

 

腸をある程度すっきりさせた状態にしてからが乳酸菌、ビフィズス菌、食物繊維の出番です。理想は1日2回摂ってあげること。腸の中に常にビフィズス菌などを常に届けてあげて善玉菌が増える環境を作ってあげることが重要です。

 

 

便秘薬との上手な組み合わせ方

 

便秘薬にも色々な種類があります。

 

腸内フローラが話題になる前の内科外来では、刺激性下剤を処方されていることが多かったようです。プルセニド、ラキソベロン、アローゼンなどは腸を刺激して便を出やすくする薬です。お腹の痛みを感じたり、腸が慣れてしまうと下剤として効き目が薄くなることがあり、服用量が増えてしまいます。

 

最近の便秘外来で処方される薬は緩下剤です。酸化マグネシウム系(カマ、マグラックスなど)は便を軟らかくする薬ですが、腸への刺激が少なく穏やかな効き目を示すため毎日服用するのに適しています。

 

 

緩下剤でお腹のお掃除をしてから、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌をどんどん取り入れ、その餌となる食物繊維も加えてあげる

 

この順番で少しずつ便秘薬を減らしてく方法が、いきなり便秘薬から乳酸菌に切り替えるより効果的です。焦らず、気持ちを楽にしてあげることも腸を動かす一つの要素なのです。

 

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