いまさら聞けない便秘治療のコツ【国内初の便秘症ガイドライン】医師が勧める排便法とは?

国内初便秘症ガイドライン

 

長いお正月休みで排便のペースが乱れたという方はいらっしゃいますか?
寝る時間が遅くなり、起きる時間も遅くなりがち。夜遅くまで食べたり飲んだりする習慣が抜けず、なんだか便がすっきりでない。

 

そんなあなたの腸は「休みボケ」かもしれません。

 

人間の体というものは面白いものでリズムというものがあります。お休みの間の不規則な生活のために、腸のリズムが乱れてしまったようですね。
そろそろ腸も休みボケを治してすっきり毎日を取り戻しましょう。

 

先日、私の愛読書「日経メディカル」が届きました。

 

医学系の雑誌でも取り上げられることが多くなった「便秘」について、国内初のガイドラインが発表されていました。
国内初?
そう、いままで医師達の間では「便秘」はそんなにも重要視されていなかったのですよ。
便秘外来なるものができたのもここ数年の話ですものね。改めて確立された「便秘の治療」とはどのようなものでしょうか?

 

便秘の定義とは・・・?

 

発表された便秘の定義とは、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」です。
これだけ聞いても???ですよね。
いままでは腸の中に便が充満していることを問題としていました。だから医師は、強い下剤を使ってでも出すことを優先に治療してきました。便が出ないという症状に対しては下剤が処方されていたと思います。

 

しかし便秘がもたらす問題の焦点が変化してきました。

旧問題点:便がつまっている⇒新問題点:便を出す力がない

ここに注目が集まるようになりました。そこで、いままで使われていた下剤の問題点がクローズアップされてきたわけです。

 

 

うんちの良し悪しを決めるスケールというものがあります。
欧米人は3〜5型が正常便
日本人は4型が正常便
この違いはなぜ?ちょっと厳しいような気がしますが・・・

 

治療薬の選択基準

 

一番変わったのは治療薬の選択。いままで普通に使われていた刺激性下剤は推奨度2へ下がりました。漢方薬のセンナや大黄にいたってはエビデンスCへ。
私のブログでも下剤の選択の仕方を詳しくお伝えしています⇒過去記事はこちら

 

 

しかし、いま推奨されているマグネシウム系の下剤は効きの悪い人、量を加減しなければならない人がいます。

◆マグネシウム系下剤の効きが悪い人
・骨粗鬆症の薬を飲んでいる人
・胃の切除をしている人
・胃潰瘍の薬(オメプラ-ル、オメプラゾン、タケプロンなど)を飲んでいる人

◆マグネシウム系下剤の量を加減しなければならない人
・腎不全
・腎機能障害

 

 

 

医師が勧める排便法とは?

 

排便法についても推奨がありました。
時代は変わりましたね〜。

 

 

私のブログでも「考える人排便法」お伝えしていますのでご覧になって下さい、笑。

 

 

どんどん変わっていく便秘に対する考え方。
とても素晴らしいことですよね。
腸内フローラの重要性が注目され、様々な病気に対する治療法が発見されることを願っています。

Follow me!