コントロールができない便秘に悩まされています
便秘に悩んでいる女性のお役に立ちたいと思って始めたこのブログ。
いまでは多くの方にお読みいただけるようになり、お問合せやメッセージを毎日いただいております。
私が心苦しいのが、なかなかお返事をすぐに返せないこと。
申し訳ございません。でも、ひとつひとつ目を通して拝見させていただいおります。
お時間を少々いただきますが、必ず返信させていただきます。
お寄せいただきました「メッセージ」の中から、多くの方に共通するお悩みをこのブログでご紹介させていただいております。個人名が特定できないよう配慮しながら掲載しております。掲載不可の方はご記載いただきますよう、よろしくお願いいたします。
便秘は若い子供から高齢の人までどの年齢層でもみられる排便の悩みのひとつです。
若い頃は問題なかったけれど、年齢を重ねてから便秘になったというタイプの方は、腸の動きに問題があることが多いことも。
また、若い頃からずっと便秘だという方は、腸の形や長さ、位置、腹膜との癒着などに原因があることが多いもの。
「自分の便秘の原因を知る」
これはとても大切なことです。
・明日の朝も出ないかも・・・
・もう自分の力で出すことはできないの?
・このままどんどん出なくなったらどうしよう!
そんな不安がますます便秘を悪化させていまうことがあるからです。
本日は「便秘と薬のコントロール」でお悩みになっている読者様からのご相談です。
薬が効かなくなっている?
若い頃から便秘に悩み薬を飲んでいるけれど、最近効きが悪くなっているという女性はとても多いです。
病院にいってもあまり話を聞いてもらえず、薬を処方されるだけ、そんなケースも少なくはありません。
「大腸に器質的病変(がんや狭窄など)がなければ、大きな問題はない」と、とらえている医師を見かけることもまだまだあります。
私事で恐縮なのですが重症な便秘で大変困っております。
現在リンゼス2錠とラキソベロンを服用しています。
リンゼスは飲み始めて5日くらいなのでまだコントロールが出来ません。
リンゼス2錠とラキソベロン18滴で下痢をしました。
それでラキソベロンを止めたら便が出なくなってしまいまた浣腸をしました。
そうしたらまた便秘が酷くなってしまい今はお腹が苦しいです。
ラキソベロンを1本飲むときもあります。
1日数回浣腸することもあります。
それでも出ない時は病院で浣腸をしてもらいます。医師は腸の動きが悪いと仰います。
大腸内視鏡検査は1年半前に検査しましたが異常はありませんでした。
今は近くの病院に通院しています。
大腸内視鏡検査をしなくてもいいのかと医師に尋ねましたが今はまだ大丈夫でしょうと仰いますが
問題ないのか少し不安です。
今の先生は薬だけ出してあまり話を聞いてくれません。薬の量を増やして、浣腸を続け、毎日排便のことばかり考えて生きている、こんな悩みを抱えているのストレスはとても大きなものだと思います。
便秘の原因を探す
お悩みを詳しく拝見してみましょう。
大腸内視鏡検査は1年半前に検査しましたが異常はありませんでした。
今は近くの病院に通院しています。
大腸内視鏡検査をしなくてもいいのかと医師に尋ねましたが今はまだ大丈夫でしょうと仰いますが
問題ないのか少し不安です。
大腸の病気が原因で便秘になっているようではありません。大腸の病気、例えばポリープや癌などで腸の中が狭くなるには、かなり進行した大きな病気がある場合です。1年半前に病気がないということは、現在も大きな病変がある可能性は低いです。大腸のポリープや癌が大きくなるには、3年、5年と時間がかかります。
現在リンゼス2錠とラキソベロンを服用しています。
リンゼスは飲み始めて5日くらいなのでまだコントロールが出来ません。
リンゼス2錠とラキソベロン18滴で下痢をしました。
それでラキソベロンを止めたら便が出なくなってしまいまた浣腸をしました。
薬の調整が難しいようですね。
リンゼス、アミティーザのような薬では、調子が良くなる方、副作用が強く出てしまう方、なかなかコントロールが付かない方、人によって反応の振れが大きいようです。
医師としっかり話あい調整する必要がありますが、混み合っている外来ではなかなか解決できないことも多いものです。
便秘の相談はおもに「消化器内科」へ受診をお勧めしますが、消化器内科の中でも大腸や肛門を専門に診ている病院を探す必要があるかもしれません。消化器内科には「肝臓」や「膵臓」を専門にしている医師がいるからです。
→大腸肛門病認定施設一覧
慢性便秘の治療体験談
神奈川にある「久里浜医療センタ−」には、便秘や過敏性腸症候群の治療を専門にしている「IBS・便秘外来」があります。
ここの病院のHPには、多くの便秘症例が掲載されとても参考になります。
ある1例です。
10年位前から便秘薬を飲んで便意があるのに出なく、家で浣腸をしてもダメで病院に行って浣腸をしてもらったり、家で何回も長い時間トイレに行って苦しんで苦しんでやっと・・・と言う事が年に何回かありました。それでやむなく病院に通院して(刺激性)下剤をもらい飲むようにしました。毎晩飲んで大丈夫かと不安を抱えながら3年間ほど飲み続けていました。内視鏡検査とCTコロノグラフィー検査を受け便通障害の原因である腸の捻れと拡張を指摘されました。
下行結腸の高度の捻れと屈曲とそのための横行結腸延長がみられる。刺激性下剤での粘膜色素沈着あり。
下行結腸中心のマッサージと少量のマグラックス内服で刺激性下剤が無くても便秘が解消しました。
長い腸、捻れた腸の対策
原因がよく解らない「便秘」には、「腸が長い」「腸が捻れて下垂している」という状態である人が少なくありません。
この場合、下行結腸やS状結腸に固い便がたまっている場合が多いので、刺激性下剤を使うと腹痛を起こしてしまうことがあると思います。こうなると固まっている便を出すために「浣腸」をする必要があります。
腸が捻れたり、狭くなっているタイプの方は「とにかく便秘を長引かせない」ことが大切です。
通過しにくくなっている部分を通りやすくするためにも、柔らかい水っぽい状態の便をキープしたいもの。
固い便を放置すると、腸が拡張し動きが悪くなってしまいます。
便秘を長引かせないためにも、以下のことを心がけるようにしてみてください。
・下剤は早めに飲み始める(マグミットやマグラックスがお勧めだと思いますが、アレルギーがある場合はよく医師に相談して下さい)
・不溶性食物繊維は控える(お腹が張る原因となります)
・腹筋を鍛え、お腹をねじるような運動をする
・腸マッサージを習慣にする
久里浜医療センタ−の水上先生が書いている「腸マッサージ」の書籍です。
排便が上手にコントロールできるようになってから、腸内環境を整える「腸活」を始めてください。添加物食品を減らしビフィズス菌や乳酸菌を積極的に摂るようにしましょう。
S様、いかがでしたでしょうか?
お薬のコントロールが一番難しいと思いますが、親身になって相談してくれる医師をあきらめず探してみてください。
私も医師達にリサーチを続けてみますね。
これからも、腸内環境に良い薬やサプリメントの新情報をお届けしていきたいと思います!