東京都心2日連続猛暑日「脱水便秘に要注意!」あなたの便秘は水分不足が原因かも?

東京都心2日連続猛暑日

 

寝ている時も汗、家事をしている時も汗、出勤中も汗、移動するだけで汗。
連日のこの暑さはたまりませんね〜。
水分を摂っても摂っても汗で出てしまう感じ。

 

病院の外来も脱水により持病が悪化した患者さんであふれています。
心臓病、脳梗塞、高血圧、尿路感染症など、様々な病気は水分不足によって症状が悪化することがあります。

 

その中でも、症状が深刻になるのが「便秘」。
夏場になると「便秘が酷くなる」という方いませんか?
体の水分が不足すると、腸の中の水分も減少し便秘に傾くことがあります。

 

本日は・・・水分不足で起こる便秘についてお伝えしましょう。

 

本日は外周り、暑い〜

 

食べ物の消化から排便までの流れ

 

口から吸収された食べ物は、胃と小腸で消化され、その後大腸に運ばれます。
水分の80%は小腸で吸収され、大腸では残り20%の水分のほとんどが吸収されます。
体内の水分が不足すると、腸の動きが悪くなり、便の水分量が減ってしまい便が硬くなる原因となります。便秘になると、大腸に溜まった便は水分をさらに吸収してしまうことで、便がより硬くなり悪循環に陥ってしまいます。

 

ここで「うんちが出来るまでの道のり」を振り返ってみましょう。

 

◆うんちが出来るまでの道のり〜十二指腸から小腸へ〜

胃のなかで粥状になった食べ物は十二指腸へと送られます。
十二指腸では、胃で消化しきれなかった脂肪分なども消化します。十二指腸で消化酵素が分泌され、さらに食べ物はどろどろになります。この消化酵素の働きが、とても重要!
膵臓で分泌される膵液、脂肪の分解に必要な胆汁、これらが十二指腸内で分泌され食べ物がどんどん小さな分子になっていきます。そしてお次は空腸、回腸へと進んでいきます。十二指腸を含めた小腸は、全長6〜7メートルあります。
栄養の大部分が小腸で吸収されます。

 

◆うんちが出来るまでの道のり〜最終章・大腸へ〜

ここまでは比較的早いスピードで進んできました。食後4、5時間でここまで到達します。しかし、大腸に入った瞬間からぐっとスピードが落ち始めます。大腸では水分と無機質などが吸収されます。

上行結腸まではどろどろの状態。下降結腸に差し掛かるころくらいからうんちの状態に近ずいて行きます。便秘気味の方はこの腸の曲がり角とS状結腸と呼ばれる直腸直前に便が溜まってしまいます。

体の水分量が低下してくると、腸は消化物から水分を吸収しようとし、大腸内の水分量も減少していきます。

 

脱水がまねく便秘とは?

 

体温以上に気温が上昇すると不感蒸発(体の表面から水分が蒸発すること)が増え、体の水分は失われていきます。
また私達くらいの年齢になると、若いころと違い、水分を摂っていなくても喉の渇きを感じにくくなります。これは代謝が低下しているためですが、それでも水分は必要です。

 

夏場の「便秘」を防ぐためには、喉が渇いていなくても定期的に水分補給をすることが大切なポイント。
朝、昼間、夜とこまめに水分を補給するよう心がけましょう。
とくに朝起きたあとに水分を摂り、朝食を摂ることは脱水予防に必要です。
人は眠っている間に大量に汗をかいているので、失った分の水分を補給するようにしましょう。

 

便秘予防に必要な水分量は?

 

水分が必要なことはよく解りました。
しかし、具体的にどのくらい水分を摂ったら良いのかイメージしにくいですよね。
この計算式を参考にしてみて下さい。

 

必要水分量=体重(kg)×33
水分蒸発量(不感蒸泄量)=体重(kg)×15+200×(体温−36.8)

 

ちなみに、私は体重48kg。
夏場の体温を37度と仮定すると・・・(気温が高いと体温も上昇します)

 

必要水分量・・・1584ml
水分蒸発量・・・760ml

 

となります。
思っている以上に必要ですよね。
外出時にはこれ以上と想定して下さい。
暑いこの夏を「便秘知らず」に乗り越えるためには、水分摂取を心がけましょう。

 

⇒熱中症予防はこちらを参考にして下さい

 

明日は「脱水と下痢」についてまとめてみます(たぶん)。
皆様、くれぐれも脱水、熱中症にはお気を付け下さい。

 

 

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