風邪薬のOD(オーバードーズ:過剰摂取)は絶対にダメ!薬の飲み過ぎが便秘の原因になる理由

風邪薬のOD(オーバードーズ:過剰摂取)は絶対にダメ!

 

薬剤管理の甘い病院では、よく「薬の盗難」がおこります。
私がいたクリニックでも薬がなくなってしまうことが度々ありました。
なくなる事が多い薬は、「痛み止め」と「風邪薬」。

 

いつでも簡単に薬が手に入る病院では、安易に薬を服用してしまう人達が少なくありません。
始めはちょっと痛みを取り除くために、
風邪気味だから、
と飲み始めるのですが、知らず知らずのうちに頻度や量が増してしまい、薬が手放せなくなるようです。

 

また、最近の一部の若い子の間では「OD:オーバードーズ」というものが流行っているそうです。
これは、風邪薬などの薬を大量に飲み、麻薬のような「高揚感」を得ること。
恐ろしい遊びです。

 

簡単に手に入る市販薬でも「大量に服用した場合は危険だ」ということを理解しているだろうに・・・
困ったものですね。

 

ODではなくても、痛み止めや風邪薬を飲む習慣がある人は便秘に傾きやすくなります。
本日は・・・風邪薬の成分と便秘の原因についてお伝えしたいと思います。

 

 

薬に依存してしまいやすいタイプとは?

 

鎮痛剤や風邪薬のような規定量であれば問題がない薬でも、大量に摂取すれば依存性が強くなります。
薬物依存には、精神的な依存が大きく影響します。

 

依存性薬物を摂取すると、脳内のドーパミン神経系が活性化されることによって、強い陶酔感や多幸感を感じます。
繰り返し摂取することで、脳内の神経機能に異常が生じ、この感覚が忘れられなくなり精神的依存に陥ると考えられています。依存性が強くなっていくと、その薬物の使用が容易には止められなくなってしまいます。

 

真面目でストレスが発散出来ないタイプの人や、周りの人に言いたいことを言えないタイプの人が、「精神的な救い」を求めて薬を常用してしまうようになりがちです。

 

 

風邪薬に含まれる成分

 

「OD:オーバードーズ」に使われる代表的な市販薬は「パブロン」だそうです。
風邪薬を規定量の3〜4倍飲む事によって、麻薬のような「気分の高揚」や「ふわふわした感じ」が得られるため、習慣化してしまい止められなくなってしまう人が多いようです。

 

【パブロンゴールドA】
主要成分(1包中)

・ジヒドロコデインリン酸:8mg・・・咳止めに使われる成分ですが、中枢系に作用し咳を鎮めます。麻薬性の鎮咳剤の1種のため大量に摂取すると依存性がでます。
副作用:消化管の動きが鈍くなるため悪心、おう吐、便秘などが起こります。

・dl-メチルエフェドリン塩酸塩:20mg・・・交感神経を刺激して、気管を拡張させます。交感神経が活発化するため、胃腸の動きが低下し、覚醒作用をもたらします。
副作用:喉の渇き、ふるえ、悪心

・グアイフェネシン:60mg・・・痰を出しやすくする成分。気道や気管支の分泌物を増やします。
副作用:吐き気

・アセトアミノフェン:300mg・・・ポピュラーな痛み止めに使われる成分です。解熱、鎮痛効果があります。
副作用:肝機能障害⇒アセトアミノフェンの過剰摂取は肝臓に負担をかけます。

 

 

 

腸の動きを止める成分を飲み続けると・・・

 

風邪薬の「パブロンゴールドA」には、消化管の運動を抑制する作用がある「ジヒドロコデインリン酸塩」が含まれますので、便秘の症状が現れることがあります。
そして薬効が切れた頃には、下痢に傾きやすくなります。
また、交感神経の作用を高めるdl-メチルエフェドリン塩酸塩も腸の動きを抑制します。

 

規定量でも副作用として便秘が起こることがありますから、過剰な摂取は副作用が強く現れる可能性があります。

 

一時の高揚感を得るために、大切な健康を害してしまっては元も項もありません。
「薬を飲むと安心する」
そんな軽い依存心から始まる薬物への執着。

 

風邪薬や鎮痛剤は、症状が強い時に対症療法で使用する薬です。
予防的に飲む習慣をつけてしまうと、薬がないと不安が強くなることがあります。
「必要なときに、必要なだけ」
心がけて見て下さい。

 

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