便秘

2019年4月28日 / 最終更新日 : 2019年6月19日 20fuse17 便秘

皮膚のたるみは腸のたるみと比例する？「腸の血流改善法」便秘がもたらす老け肌、老け体型

あなたの腸が腐ってしまったら？

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看護師1年目のころ、研修医の先生が「イレウス」について勉強会を開催してくれたことがあります。
私が働いていた消化器外科病棟では、いつも1〜2名は腸が動かなくなってしまう「イレウス（腸閉塞）」という病気で入院している患者さんがいました。

腸が完全に動かなくなり閉塞してしまうと、大変なことになります。
血流が障害され腸の一部が壊死すると、そこに穴があき、腹腔内は便だらけになり、腹膜炎を起こしてしまいます。

勉強会で見せてもらった腐った腸管はとてもグロテクスで、いまでも鮮明に覚えています。

便秘が悪化して腸の機能低下が起こると、若さが奪われ、ふとりやすくなり、良いことはありません。便が停滞し続けた腸はたるんでしまい、さらに機能が低下します。

便秘が酷い女性の肌をみると、腸内の様子とよく似ているなぁと感じることがあります。
肌にハリがなくなり、たるみが酷くなります。
そんなことになる前に・・・なんとか改善したいものですよね。

本日は、腸の血流と機能低下について考えてみましょう。

女性も40歳を過ぎると腸の機能か低下して、下痢も便秘も起こりやすくなります。
特に若いころから便秘気味な女性は注意が必要。
いつもの便秘だと放置していると、腸の血流が低下して「老け腸」が加速します。

血流が悪くなり、腸の活性が低下すると、動きが悪くなり、腸全体がだらんと垂れてしまいます。
おばあさん達が痩せていても下っ腹だけがポッコり出ているのは、たるんだ腸が下へ下へと下垂してしまうからなのです。

うんちで腸を塞いでしまうと、腸液やガス、便などが正常に通過できず、腸の一部分が壊死を起こしてしまうのです。

腸間膜の血管が締めつけられ、腸の血行が障害されるイレウスは、絞扼性イレウス（こうやくせい）といい重篤な症状が現れます。
腸管の動脈血流障害による腸管の壊死や穿孔は生命の危険を伴います。

食べたものを消化して栄養吸収する小腸は、免疫を活性化する機能があるため病気が起こりにくい臓器です。
それに比べて食事から便を作って溜めておく大腸は、正常に働いていれば便が発酵しますが、便秘になると腐敗して、大腸がんや大腸ポリープの原因となります。

腐敗した便が何日も腸内に停滞したら・・・
腸管内の血流は悪くなることはもちろん、そこら吸収される細菌が体にどのような影響を与えるか？想像がつきますよね。

イレウスとは？⇩

肌の老化は腸年齢によって決まります。
腸の血流が悪く「腸老け」が加速している人は、肌トラブルが多く、逆に腸が綺麗な人は肌つやもよく、キメの細かい美肌の持ち主が多いといえます。

便秘で腸内環境が悪い人は、血液中に腸内の腐敗物質が流れ出しているので、肌荒れ、吹き出物、アレルギー皮膚炎、毛穴の黒ずみなど、肌トラブルが絶えません。

この肌トラブルを解消させるためには、腸管内の血流をUPさせて、腸を動かさないといけません。

軽度のイレウスには漢方薬が使われることがあります。

腸管内の血流を上げ、腸管の運動を活発にするために使われる薬は「大建中湯」です。
大建中東は山椒、人参、乾姜が主成分な漢方薬であり、消化管運動促進剤として広く使われています。

成分：山椒（サンショウ）、人参（ニンジン）、乾姜（カンキョウ）、膠飴（コウイ）が使われています。

お腹の冷えが原因で便秘をしているという人は主治医に相談してみて下さい。
漢方薬で「お腹暖め」を促し、スッキリを目指しましょう！

また普段から柔らかいふっくらうんちを作ることも大切です。
硬くなってしまったうんちはいくら腸を動かしてもなかなか排泄されません。
良いうんちとは、トイレに浮かぶバナナ2本です(*^O^*)

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