我慢出来ない腹痛が!「お腹がうんちで一杯に?」溜まった便秘が引き起こす病気

我慢出来ない腹痛が・・・

 

週末に知り合いのSさんより電話が入りました。

 

「ちょっと教えてくれる?
昨日ね、私、もの凄くお腹が痛くなって救急車で運ばれたの。その原因というのが、恥ずかしいことに便秘で・・・
マグミットという薬を出されて帰されたんだけど、その薬飲んでもちっとも出ないのよ。
まだお腹も痛いし・・・どうしたら良いと思う?」

 

連休中の救急外来、やれることは少ないけれど、マグミットだけじゃー、便は出ないでしょう。
きっと研修医の先生か、消火器内科以外の先生だったのかもしれないね。
そこまで詰まってしまった便秘を内服薬だけで出すには、限度もあるしリスクも高い。

 

ここは基本に戻って、スッキリする方法を考えてみましょう。

 

 

みんなうんちが出なくて困っている

 

女性の多くが悩んでいる便秘。
特に年齢を重ねるにつれて酷くなっているという方も多いことでしょう。
ご相談下さったSさんも私と年齢は同じころ。

 

「いつも3日くらい出ないのは普通なのですが、最近は忙しかったので何日出ていないかも数えていませんでした。ほんの少し出ることもあったので大丈夫だろうと放っておいたのです。その日の夕方から腹痛が酷くなり、夜には立っていられないほどに。脂汗が出はじめて意識が遠のきました。」

 

救急車で病院に搬送されたSさんは、まずお腹のレントゲンを撮りました。
強い痛みを我慢して撮影したレントゲンは、びっくりする現実を現していました。
腸が白く写っていて、大腸全体に便が貯留していました。便でパンパンに広がった腸は下腹部に下垂し動く場所を失っているようでした。

 

このまま便が出なくなってしまうのではないだろうか?
そんな恐怖に襲われたそうです。

 

 

腸が残便で一杯になる状態とは?

 

便秘で腸全体に便が埋まってしまうという症状はそんなに珍しいことではありません。
伸びて緩くなった腸は、動きも低下してしまうため、最初は便秘ということ以外はそんなに酷い症状も現れません。

 

 

しかし、便が大腸に納まりきらなくなると、便は小腸へも滞留し他の臓器を圧迫し始めます。
食事をすると腹痛や気分が悪くなるのは当然のこと。食べたものが下に降りて行かず食道にまで上がってくるので胸焼けがし、胃の蠕動が亢進し上腹部不快がするのでしょう。

 

ここまでの便秘を放置してしまったのは、排泄しなければいけない便の量が理解出来ていなかったから起きてしまったことですね。

 

 

たまった便を出す方法

 

上記レントゲンのように大腸全体に便がびっしりと溜まってしまった場合は、内服薬では排出が困難になります。
病院で「摘便:便を指で掻き出すこと」や「浣腸」をしてくれれば良いのですが、対応出来ない病院も沢山あります。

 

Sさんが処方された「マグミット」のような酸化マグネシウム製剤は、腸壁からの水分の吸収を抑え、便を軟らかくしてカサを増して排出を促します。
しかし、凝り固まって溜まった便を排出するにはあまり向いている薬とは言えません。
また、心臓病や腎臓病の方の中には内服出来ない場合もありますので、医師の指導のもと服用をお勧めします。

 

便秘薬について⇒便秘薬が効かなくなる日がくるかもしれない・・・「私、下剤依存症かもしれない!」便秘は万病のもと

 

どんな薬を選ぶのか?
どんな処置を選択するのか?

 

それは、便がどこに溜まっているかによって変わってきます。
一般的には、肛門に指を入れる直腸診で直腸に便があるかどうかを確認します。
直腸に便が溜まっているのに、便意が起こらない場合、レジカルボン座薬、浣腸、摘便が有効です。

 

この詰まりを取り除いてから、下剤の服用を始めないと、激しい腹痛が起きてしまいます。

 

病院で下剤だけを処方された場合は、自分で浣腸をすることをお勧めします。
市販されているイチジク浣腸の場合、一つだけでは量が足りないため3〜4個くらい用意してください。

 

イチジク浣腸の効果的な使い方ですが、トイレではなくてベッドに横になって行ってください。

・バスタオルなどを敷き、汚さない準備をします。

・イチジク浣腸の先端にオリーブオイルなどの潤滑油を付けておきます。

・左側を下にして横になります。

・3〜4個を一度に注入します。

・薬液が漏れないようにティッシュなどで押さえておきます。

・10分くらい我慢してからトイレで排出して下さい。

 

これで直腸に詰まった便が排出されれば、とりあえず一安心。
その後は、マグミットなどの非刺激性下剤を使いながら定期的な排便習慣をつけるようにしましょう。
非刺激性下剤では反応しないという人は、刺激性下剤を使う必要性があると思いますので、医師に相談してみて下さい。

 

そして腸内環境を改善するためのビフィズス菌、乳酸菌、オリゴ糖などのシンバイオティクスを積極的に摂るようにして下さい。あなたのうんちが変化することでしょう。
慢性化してしまった便秘を根本から改善するためには、腸が動く力と便の量が必要です。

 

ビフィズス菌は腸にどう働くの?「ナースキュアで便秘が改善する理由」ビフィズス菌と乳酸菌の違い

 

たかが便秘、されど便秘。
長く放置されればされるほど、詰まった便を出すののは困難になります。
これからは、早めのお通じ対策を考えていきましょう❤️

 

 

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