若者に増える便意喪失型便秘「便がいつ出たか気にしたことはない」直腸に便を溜め続けた結果

便がいつ出たか気にしたことはない

 

いまの若者にはいつも驚かされます。
先日雑誌の撮影の合間に20代のスタッフ達とお喋りをしていたときのこと。

 

「私、今年の1月10日に便秘になったんです!その日はお休みでお腹が痛いなとトイレに行ったんだけど便意が来なくて。前回のうんちはいつだったかな?ってよくよく考えたら・・・1月3日以降出ていないことに気がついたんです。だって普段うんちが出ているかどうかなんか気にしないでしょ?気がついたら1週間でした。これってやっぱり便秘ですよね?」

 

「間違いない、便秘です。というより病院へ行かなくてはならないスーパー便秘レベルです」

 

可愛い顔して笑ってる、その屈託の無さがいいのだけれど・・・
「それ放置していると”うんちでたい”っていう便意が起こらなくなるよ」
「え?ウソでしょ?そんなに脅かさないでくださいよ〜」

 

スーパー便秘のA子ちゃん、どうやら本気にしてくれないらしい。
仕方がないから「便意が失われる仕組み」についてここで説明することにしよう。
いつかA子ちゃんがこのブログを読んでくれることを願って(私はメンタルがチキンだから直接言えなくて)

 

 

 

そういえば最近便意がない

 

忙しい朝はバタバタしていてトイレに行きそびれたり、便意があっても時間がないからトイレを我慢していたらいつのまにか便意が消えていたり、そんな経験は誰でもあると思います。
「トイレに時間とられなくてラッキー!」
なんてホッとしていてはいけません。実はこれ慢性便秘を引き起こすNG習慣なのです。

 

日常的に便意を我慢していると直腸(肛門の直前)に常に便が充満した状態になり、直腸内圧受容体(センサー)にスイッチが入りっぱなしの状態になります。その状態が長く続くと直腸が鈍感になってしまいセンサーが鈍くなってしまいます。

 

その結果、脳が「排便しろ」という命令を出すことがなくなるため便意が起こらなくなるのです。
何日も便が出ていないのに自覚症状がないのは「直腸型便秘」が原因かもしれません。
しかも一般的な便秘薬は直腸型便秘には効果が及ばないものがほとんどです。

 

 

 

 

便意が起きる仕組み

 

ここで便意が起こる仕組みをおさらいしましょう。
朝ご飯を食べるとなぜうんちに行きたくなるのか知っていますか?
それは胃・結腸反射が起こるからです。

 

胃・結腸反射はこちら⇩

うんとチャンスはそうそう来るものではない【便意が起きるしくみとは?】便意と婚期は逃すべからず

 

朝ご飯はしっかり食べて⇒トイレに行く
便が出ても出なくてもこの習慣を守るようにすれば、時間はかかりますが、胃・結腸反射による便意を取り戻すことができます。

 

 

直腸に便を溜め続けた結果

 

つねに直腸に便が溜まっているかどうかは「おならの臭い」でおおよそ判別がつきます。
おならが異常に臭い人は要注意!直腸に便が溜まっている可能性があります。

 

直腸に便をためている直腸型便秘は子どもの頃から継続している場合もあります。
野菜嫌いや不規則な生活、運動不足などが関係してきます。子どもの排便習慣を気にしていないというご両親も時々おみかけします。
子ども達が毎日出ているのかそれとなく確認して見て下さい。

 

また私達中年女性は、加齢変化によって直腸型便秘になることもあります。
直腸膣壁弛緩症、または直腸瘤と言って、直腸と膣の間の壁が薄くなり直腸の一部が膣の方へ袋状になって突き出てしまうのです。そうなると便を出そうとして息んでも、この袋に便がたまり外に出にくくなります。
膣の中に指を入れて便を押し出すという特殊な排便方法をとっている人もいます。

 

 

便秘にも様々な原因と種類があります。
排便障害を体系的に診断している病院はまだ少なく、酸化マグネシウムを処方しておしまいという病院も少なくありません。
こんな深刻な「直腸」になってしまう前に便意喪失型便秘を改善しましょう。

 

 

 

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