便秘外来とは?普通の内科との違いは?
最近、「便秘外来」という言葉をよく耳にするようになりました。消化器内科とはどう違うのでしょうか?「便秘くらいで病院にかかるのは気が引けるから」そう感じていた人にとってはハードルが下がった感じがしますよね。ここでは便秘外来の治療内容について、消化器内科との違いについてまとめてみましょう。
お腹が痛くなる刺激性下剤から卒業したい
女性の便秘症罹患率は国民生活調査によると43.7%、便秘がちと認識している人は6割超と言われています。相当な割合ですよね?2人に1人以上がスッキリしないと感じているのです。
若い頃からずっと便秘だった人、出産後から便秘になった人、年齢と共に出が悪くなった人。便秘のスタートや歴史は様々ですが、その多くの方が便秘薬を習慣化し悪循環を起こしているというのが共通点。
「便秘薬を飲まないと苦しくなってしまうから怖くて飲むのを止められない、薬だけは必ずストックしている」
こんなお悩みがよく寄せられます。気持ちは分かりますが、下剤頼りの排便習慣を改善しなければ、将来的に自力で排便が出来なくなってしまいます。市販の便秘薬は成分によっては習慣化して腸の動きをますます悪くしてしまいまうからです。取りあえず便秘薬、そんな習慣から卒業して自分の力で健康な便を出すために、本日は最近話題の便秘外来を少しのぞいて見ましょう。
便秘外来ってどんなところ?
最近耳慣れてきた便秘外来ですが、普通の消化器内科外来とはどんなことが違うのでしょうか?一般的な診療内容を比較してみましょう(病院によって違いはあります)。
消化器内科外来
便秘相談
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大腸内視鏡検査、腹部超音波検査などで器質的な疾患がないか(腸が狭くなってないか?ねじれていないか?)調べます。
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見た目に問題がない場合は
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整腸剤、下剤など処方
便秘外来
便秘相談
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腹部レントゲンで腸の中の残便状態を確認。
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大腸内視鏡検査、超音波検査などで器質的な疾患の有無を確認。
(クリニックによっては内視鏡検査の設備が無いところも。内視鏡検査は断然お勧め!)
血液検査をする病院も。(自費オプションの場合が多い)
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腸内フローラ検査(実費オプションの場合が多い)
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腸内のお掃除をするような種類の下剤を処方(酸化マグネシウム)
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食物繊維、ビフィズス菌のサプリメントを処方(保険不適用)
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腸内フローラを整え、下剤から離脱させていく。
このような違いがあります。最近の腸内フローラブームで一般外来でも腸内環境に注目するクリニックが増えています。
刺激性便秘薬を卒業するための効果的な腸活とは?
下剤を卒業するためには腸内細菌を増やして腸自らの動きを取り戻すことが必要です。腸活と言えば乳酸菌やビフィズス菌?菌はどれでも同じと思っている方が多いようですが、その役割はかなり違います。便秘改善のために積極的に摂りたいのはビフィズス菌。便を作る大腸で年齢と共に著しくへってしまうのはビフィズス菌だからです。
そして自分がもともと腸の中に持っているビフィズス菌と同じものを摂ることが、腸に残っているマイ菌を増やすコツ。ナースキュアのサプリメント『シンバイオティクスEX」に配合されているビフィズス菌は日本人の腸の中に多く生息しているビフィドバクテリウム・ロングム種。ロンガム種は数少ない人由来の生きたビフィズス菌です。飲み続けることで腸内の善玉菌を増やし腸内環境を改善してくれます。
そして、腸内の善玉菌を増やすためには沢山の種類の食材から食物繊維を摂ることも大切。なぜならその食物繊維がビフィズス菌の餌となってくれるからです。
そろそろ便秘から卒業したいと思っているあなた、まずはビフィズス菌+食物繊維の腸活から始めてみてくださいね。