ウンチはどうやって出来るの?『腸はうんち製造工場』口から入って出るまでの道のり!

ウンチはどうやって出来るの?

 

最近は友人からのウンチの報告が増えて笑えます。

 

昨日は、家族同様にお付き合いしているYさんからメッセージ。
『おー!おー!おー!シャウエッセン級が浮いた!』左矢印ウンチの大きさのこと
シャウエッセンって小さいでしょ。
せめてフランクフルトでお願いします。
でも、喜ばしいことです。
自分の排泄物を気にするようになったということは。
身体の異常を伝えてくれるお便りですからね。
便というものは。
しかし、気になりませんか?
ウンチがどうやって出来るのか?
私たち消化器病棟で働いてた看護師にとっては、ウンチがどうやって出来るのか?は、あまりにも当たり前です。
普通はわかりませんよね。
いままで、腸にお悩みのかたに向けて色々なウンチネタをお伝えしてきましたが、肝心の『ウンチが出来るまで』をお話ししていませんでしたね。
ウンチを知るには、まずはご自分の腸がどこでどんな働きをしているのか?理解することが大切です。
 

 ウンチが出来るまでの道のり〜口から胃へ〜

口から入った食べ物は食道を通り胃へと送られます。
口の中では唾液、胃の中では胃液に混ぜ合わされ、細かく砕かれます。
お母さんに「よく噛んで食べなさい!」って叱られましたよね。
お母さんはよくわかっているんです。食べ物が消化できずに腸にたどり着くことが腸内フローラに良くないってことを・・・
胃の中に留まっているのは、だいたい1時間から5時間と言われています。糖質→タンパク質→脂質の順で停滞時間は長いのです。

 

脂っこいものを食べると胃もたれがするというのは、消化時間が長いからなんですね。

 

 

ウンチが出来るまでの道のり〜十二指腸から小腸へ〜

 

胃のなかで粥状になった食べ物は十二指腸へと送られます。十二指腸では胃で消化しきれなかった脂肪分なども消化します。十二指腸で消化酵素が分泌され、さらに食べ物はどろどろになります。
この消化酵素の働きもとても重要!
膵臓で分泌される膵液、脂肪の分解に必要な胆汁、これらが十二指腸内で分泌され食べ物がどんどん小さな分子になっていきます。

 

そしてお次は空腸、回腸へと進んでいきます。
十二指腸を含めた小腸は、全長6〜7メートルあります。栄養の大部分が小腸で吸収されます。

 

 

 ウンチが出来るまでの道のり〜最終章・大腸へ〜

 

ここまでは比較的早いスピードで進んできました。食後4、5時間でここまで到達します。しかし、大腸に入った瞬間からぐっとスピードが落ち始めます。大腸では水分と無機質などが吸収されます。

 

上行結腸まではどろどろの状態。下降結腸に差し掛かるころくらいからウンチの状態に近づいて行きます。便秘気味の方はこの腸の曲がり角とS状結腸と呼ばれる直腸直前に便が溜まってしまいます。

 

 

腸内フローラがあるのがこの大腸。
出口の直腸にたどり着くまでに24時間から72時間と言われています。長さにして計9メートルくらい。
よくぞ、ここまでいらっしゃいました。
直腸にある一定量のウンチがたまると、うん意(便意:うんちがしたい感じ)が起こります。

 

こんなに道のりが長くて険しいとは思わなかったでしょ?だから腸が動かなくなるととても大変なのです。ストレスなどで腸の動きが止まってしまう腸閉塞なんか、凄く苦しいものです。

 

だからこそ、普段から腸の動きとウンチの量や状態を気にする必要があるのですよね。
最近のトイレは優れもので自動洗浄なるものがありますが、スイッチは手動にかえておいてください。身体からのSOSに気がつかないといけませんから・・・

 ウンチは健康のバロメーター!
バナナ2本を目標にして下さい

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