男性が下痢をしやすい理由とは?
男の人の中では「くだる」ことは、鼻水がでることくらいにしか感じていない人が多いらしい。
現に私の知り合いの医師は、もうかれこれ40年下痢持ちであるが、自分の病気と向き合い分析したことはないそうだ。
沢山の難病ばかり診ているせいか、自分の下痢については病気という認識すらない。
でも、彼の腸の中では明らかに闘いが起きている。
「食べたものを排出しようとする力」VS「便を作る力」
いつも便を作る力が負けてしまうため、製造途中の未完成品が出荷されてしまうことになる。
下痢という症状は腸が泣いている証拠。その涙の理由を自分のお腹に聞いてあげなければいけない、と私は思う。
薬を飲んで治療を始めることは簡単だけれど、その前にやるべきことがあります。
「下痢の原因を取り除くこと」
食べているもの?アレルギー?腸の形状?腸内細菌?
先日、ある有名なカメラマンKさんよりご連絡をいただきました。
「ずっと過敏性腸症候群に悩まされていて、病院にもかかったけど良くならない。一度相談にのって欲しい」
本日は、そんなKさんと対面カウンセリングの内容をお伝えいたしますね。
繰り返す下痢の原因、過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群(IBS)という病名を耳にしたことがある方も多いと思います。
「私はちょっとお腹が弱いだけ・・・と思っている方の中にも、過敏性腸症候群の可能性があるかもしれません。
過敏症腸症候群(IBS)とは、腹痛あるいは腹部の不快感が1ヶ月につき3日以上あるものが3ヶ月続き、その腹痛あるいは腹部不快感が、
・排便によって軽快する
・排便頻度の変化で始まる
・便性状の変化で始まる
この3つのうち2つ以上の症状を伴うものと診断基準が定義されています。
過敏性腸症候群は、便秘型と下痢型、その混合型がありますが、本日は下痢型について考えてみたいと思います。
過敏性腸症候群になる原因はまだハッキリと解明されていません。
しかし、細菌やウィルスによる感染性腸炎にかかった場合、回復後に過敏性腸症候群になりやすいことが知られています。感染によって腸に炎症が起き、腸の粘膜が弱くなるだけではなく、私達の腸にいる腸内細菌の変化も加わり、運動と知覚機能が敏感になるのでは?と考えられています。
過敏性腸症候群の腸内フローラ
今までは過敏性腸症候群は心身症のひとつとして位置づけられていて、ストレスによる要因が強い疾患だと考えられていました。メンタル説で片付けられてしまっていたため、なかなか治療の糸口が見つけられなかったのです。
しかし、ここ数年で腸内細菌の研究が飛躍的に進歩し、過敏性腸症候群と腸内フローラとの関連が注目されるようになってきました。
「脳腸相関」と呼ばれる脳と腸の深い関係から考えると当然のことと言えます。
引っ込み思案のマウスと社交性のあるマウスの「便」を入れ替えると性格が逆転するという実験からもわかるように、腸内フローラと性格や感情が深く関係しており、うつや心身症に伴うことが多い過敏性腸症候群が心理的ストレスによる症状とされていたことも理解できます。
過敏性腸症候群患者の腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)では、健常者よりもLactobacillus(乳酸菌)ならびにVeillonellaが多いことが分かっています。また腸内細菌の特徴としてBifidobacterium(ビフィズス菌)の減少やLactobacillusの増加が報告されています。
ナースキュアの治験でも過敏性腸症候群下痢型の腸内細菌叢では、Bifidobacterium(ビフィズス菌)がゼロという方が目立ちます。
下痢を止めるためにやめること
Kさんに詳しいお話を聞かせていただき、下痢を引き起こしている原因を考えてみました。
・タバコは吸わない
・乳糖不耐症だから、牛乳、乳製品は摂らない
・野菜は積極的に食べている。
食生活にも気をつけていらっしゃるようです。
しかし、Kさんが下痢を引き起こす関連性がいくつか見つかりました。
・アルコールの摂取が多い
・食品添加物の取りすぎ
この2つは、ひとつずつ解決していきましょう。
加工食品を減らしていくことは長い目でみて大切なことです。
まずは、
・袋詰めのパンを食べないこと(〇〇パックが大好きらしいので)。
・コンビニ食より定食屋さんへ。
そして、アルコール。特にビールが原因かもしれません(ビールと下痢の関係はこちら)。
1週間やめてみて、下痢が改善されたのであれば元凶はここかもしれません。
もうひとつの問題点。
・大腸の検査をしたことはない(今年で52歳)
大腸内視鏡は未経験で、自分の腸の状態を見てもらったことはないそうです。もしかすると、便の水分を吸収してくれるs状結腸が短くて、便が腸内にとどまる時間が短いのかもしれません。一度検査を受けてみてくださいね。
Kさんは数ヶ月前に、腸内フローラの検査を受けていました。
ビフィズス菌はゼロに近く、免疫力の低下している方に多い緑膿菌が増えていました。
これから食生活、生活習慣を変えると共に、ナースキュア・ビフィズス菌BB+オリゴ糖サプリメントも始めていただきます。
どんな風に腸内フローラが変化していくのか?
経過を観察して、皆様にもお知らせしていく予定です。
Kさん、この度は臨床治験へのご参加ありがとうございます。少しでも症状が改善されるように私も頑張ります!腸にお悩みの方へお役に立てることが、私達ナースキュアの喜びです。
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