牛乳を飲むと下痢をするのはなぜ?「日本人に乳糖不耐症症は多いのか?」乳製品でお腹が下る理由

牛乳を飲むと下痢をするのはなぜ?

 

私の父は牛乳を飲むとお腹が下ります。
でも時々それを忘れてカフェオレとかを飲んで「あたたた・・・」とお腹を下しています。

 

子供の頃は「牛乳を飲むと下痢をする」という子供はほとんどいなかったですよね?
みんな給食の牛乳を嬉しそうにゴクゴク飲んでいました。

 

小学校の時のことです。
隣の席の男の子が私の牛乳に「唾」を入れたんです。
私は気持ちが悪くて泣いてしまいました(あのころは可愛かった、いまだったらぶっ飛ばしてるわ)
その子は私の牛乳が欲しくてそんなことをしたようです。
それくらい給食の牛乳は人気だったものです。

 

話が脱線しました・・・
なぜ子供の頃は大丈夫だったのに、最近牛乳を飲むと調子が悪いのか?
それは年齢とともに「牛乳を分解する酵素、ラクターゼ」が不足してくるからです。

 

牛乳を飲むと下痢をするけれど、不足しがちなカルシウムはどうすればいいのか?
本日は、牛乳下痢=乳糖不耐症について考えてみたいと思います。

 

 

 

日本人のほとんどが乳糖不耐症?

 

牛乳を飲むと下痢をする場合、アレルギーという可能性もありますが多くは「乳糖不耐症:にゅうとうふたいしょう」です。
これは、牛乳に含まれる「乳糖」を分解する酵素(ラクターゼ)が大人になると小腸で少なくなり、十分に働かないことにより起こると考えられています。

 

今までは多くの日本人は「乳糖不耐症」であると考えられていましたが、しかし実際には牛乳を飲んで下痢をする割合はそれほど多くないことがわかりました。

 

牛乳の摂取量と下痢発生の関係についてヒトによる試験をしたところ、牛乳700ml摂取したグループでは下痢はほとんど起こりませんでした。しかし、その量を1200mlに増やしたところ50%以上の割合で下痢が起こりました。
これはつまり少量であれば分解できるが、大量に摂取した場合はラクターゼが十分働かなくなるということです。

 

また、15歳以上の男女1万人を対象にした調査では、牛乳を飲んでお腹が緩くなったり、ゴロゴロしたり、張ったりする自覚症状を持つヒトについて

・いつもそうなる・・・7%
・いつもではないがなる・・・13%
・たまになる・・・29%

このような結果がでています。

 

この理由は腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)にありました。

 

 

乳糖を分解するのはラクターゼだけではない、大腸でも分解できる

 

これまで「乳糖不耐症」のメカニズムは、小腸に存在するラクターゼ活性が低いため乳糖が小腸で消化されずに大腸へ運ばれ、大腸内の有害菌に反応し大量の酸やガスが発生するために腹痛や下痢を起こすと考えられていました。

 

しかし、乳糖が小腸で分解されない場合でも、大腸に存在するビフィズス菌や乳酸菌などの有用腸内細菌が多い人では、乳糖がよく分解されお腹の不快症状が出にくいことが近年の研究で解ってきました。
乳糖は最終的に最終的に大腸で分解され、乳酸や酢酸、酪酸などの安全な代謝物となって吸収されます。

 

 

 

牛乳が飲めない場合はカルシウムはどうとる?

 

乳糖不耐症の場合は、食事で乳糖を含む食品を避けることでコントロールできます。
牛乳と違いヨーグルトには乳酸桿菌(にゅさんかんきん)が産生するラクターゼが含まれているため、下痢を起こしにくくなります。
また、チーズに含まれる乳糖の量は牛乳よりも少なくお腹を壊しにくいようです。

 

年齢と共に減少する骨量をキープするためにもカルシウムの摂取は心がけたいものです。
乳製品を避けなければならない方は、カルシウムのサプリメントを摂取してカルシウム欠乏を防ぐ必要があります。

 

「乳糖不耐症でも牛乳を飲みたい!」
という人に効果があるサプリメントもあります。
「ラクターゼ」のサプリメントは処方箋なしで購入ができ、乳糖を含む飲食物を摂るときに服用すればお腹を下しません。

 

まあ、そこまでして牛乳を飲まなくてもカルシウムを摂る方法はいくらでもありますから、無理して飲む事はありませんよね
お勧めはチーズかな。
最近、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという方は飲む量を控えて調整して見て下さいね。

 

 

 

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