子どもの下痢「うちの子お腹が弱くて」すぐに下る理由とは?脂肪やグルテンを分解できない子どもの腸

うちの子お腹が弱くて・・・

 

私は小学1年生のころ体重が20kgなくガリガリの痩せた子どもでした。
食欲はあるのですが、食べるとお腹がもたれてよく下痢をしていました。

 

特にラーメンを食べると最悪です。
胃の中におもりが入っているような感じがして冷や汗がでます。
しばらく気持ちが悪い状態が続き、そのあとお腹が下ってしまいます。

 

あの頃の症状はなんだったのだろう?
大人になったらすっかりそんな症状はなくなりました。

 

こんな私の体質をうちの3男も引き継いでいます。
食べ過ぎたりするとお腹を壊すことも多いようです。

 

子どもが下痢をしやすいのはどうして?
下している時にはどうすればいいの?

 

本日は、先日の「子どもと便秘」に引き続き、「子どもと下痢」についてまとめてみたいと思います。

 

 

子どもはお腹が弱い

 

子どもが「お腹が痛い」と訴えることは珍しいことではありません。
子どもの腹痛や下痢などのお腹の不調はとても多く、原因がよく分からないこともしばしばです。

 

どうしてお腹が痛いのか?という原因究明も大切ですが、その時の症状に合わせてケアをすることがとても重要です。
慌てて病院に行くよりも、休息をとったり食べ物や飲み物を変えてみる、脱水を予防するなどの対応が必要です。

 

症状をよく観察して以下の様なことがある場合は病院に受診しましょう。

・高熱が出ている

・1日10回以上の下痢

・眼が落ちくぼんだり、唇や舌が乾燥している

・意識がもうろうとしている

・便に血液が混じっている

・下痢と嘔吐を繰り返している

 

 

軽い下痢の場合は・・・

 

数回だけの下痢の場合や排便によって痛みが治まった場合には、以下のことに注意して様子をみましょう。

 

まずは水分補給を!

子供は大人よりも簡単に脱水をおこします。
下痢が始まったら定期的に水分を摂らせるようにしましょう。
腸炎などの場合、腸粘膜がむくんでいて真水では吸収できない場合があるため、イオン飲料や具なしスープなど塩分を含んだ水分を摂ることが必要です。

 

無理に食べさせちゃダメ!

下痢が続くと体力が低下してぐったりするため、何か食べさせたくなると思います。
でも、腸が回復していないのに固形物を食べると腸に負担がかかってしまいます。
下痢が止まるまでは食べることを控えさせましょう。

 

 下痢止めはちょっと待って!

下痢が起きるのは、腸内から悪いものを早く排出させようとする体の反応です。
下痢の起こり始めから「下痢止め」を使ってしまうと病状が酷くなってしまうことがあるので自己判断での服用は止めましょう。

 

 

繰り返す下痢、かんすいやグルテンが原因かも

 

ウイルスや細菌性などの感染性下痢ではない場合、原因は食べ物かもしれません。

 

お子さんが下痢になる前に食べた食べ物はなんでしょう?
お腹いたい、うんちは下痢、そんな時には、その日の食事内容を書き出してみると犯人が見つかるかもしれません。

 

揚げ物、脂っこい肉、これらは胆汁が多く分泌することによっておこる胆汁性下痢である可能性が高いです。
胆汁性下痢とは↓

 

朝ごはんを食べる方が体にいい?食べない方がいい?胆汁性下痢と朝食の関係 

 

ラーメンを食べると腹痛や下痢が起きるという場合は「かんすい」が犯人かも!
ラーメンの麺の美味しさを作る原料に「かんすい」というものがあります。カリウム、ナトリウム、炭酸塩、リン酸塩を原料として、その2種類以上の混合物を「かんすい」と呼んでいます。
かんすいが含まれる麺を食べると、胃酸で中和しきれなかったアルカリが腸を刺激して腹痛を引き起こします。

 

パスタ、パン、うどん、ラーメン、小麦食品を食べた後にお腹が痛くなる方は「グルテン過敏症」かも!
グルテンとは穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種。
グルテンは特異的なアミノ酸配列を持っており、その中にはプロリンというアミノ酸が含まれます。プロリンを多く含むアミノ酸配列は人間の消化酵素では分解できず胃腸に残りやすくなっています。これによってグルテンに過敏な人は胃腸粘膜に炎症が起こり、胃もたれ、胃の膨満感、胃痛、下痢、便秘といった症状が現れることがあります。

 

いかがでしょうか?
お子さんの下痢の原因、心当たりはありますか?
食べ物が怪しいけれど特定ができない場合は、2週間間隔でひとつひとつの食品を食べるのを止めて見て下さい。
麺を止めたらすっかり下痢が治った・・・そんなケースも少なくありません。

 

「下痢」は腸の悲鳴です。
まずは犯人を捜してみて下さい。

 

でも「ラーメンが一生食べられないの?」とがっかりしないで。
体の成長と共に消化能力も変化します。
私もいまはラーメン1杯ぺろりと食べてもビクともしなくなりました、笑。

 

 

子どもの便秘はこちら↓

子どもの便秘「うんちをするのが恐い子どもたち」肛門裂傷の治療と楽しい排便習慣

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