さあ、痩せよう!
先日、食品メーカーさんが怒っていました。
「マクドナルドの業績がV字回復だって。まじめに国産野菜を使っているモスバーガーが経営危機だというのに。ほんと、のど元過ぎればなんとやら・・・
消費者は食品の安全よりも価格なんだね。これじゃ、まじめにやっている企業が育たないよ」
たしかに、ニュースになると意識するけれど、話題にならなくなると問題は見えなくなるよね。
でも、それはどうしようもない社会の流れなのかもしれません。
安くて手軽なものを人々は求めます。
その結果、体がどうなるのかという情報も手に入れる事はできない。
情報格差社会では、本当のことは見えません。
スマホから流れてくる映像は、その100%が広告だから。
内科医の先生もよく言っています。
生活保護家庭の人ほど太っている。
知識階級の人ほど、食品にお金をかけているから痩せていて生活習慣病が少ない。
そう、ホントそう。
太っているか、痩せているかは、食べている量ではありません。
食べている食品の内容です。
私、食べないのに痩せないの・・・
そんなご相談をよく受けますが、1日の食事内容を伺ってみると、そのほとんどが脂質と糖質だけでお腹を膨らませている人が多いのが現実。
ここが痩せない原因です。
太るか太らないかは、摂取カロリーよりも食品内容です。
太らないようにと食事を控えても、逆に変なものを食べてしまっていませんか?
満足感や満腹感を得られないと、人間は糖分を求めるようになっているのです。
さあ、春です!薄着の季節です!
あなたのその気になる脂肪、減らしてしまいましょう!
運動してきたよー。
ジャンクフードは腸内細菌を殺す
私は双子の研究をしているティムスペクター博士の本をよく読みます。
その中で、面白い研究結果を見つけました。
これだけジャンクフードの害が叫ばれるなかで、意外にも、腸にあたえるダメージを調べた論文はまだないのだそうです。
そこで、ティム博士は自分の息子を使って実験をしたそうです(なぜ、自分ではないんだろう?笑)。
具体的には、23歳の息子さんに、10日間にわたってM社のハンバーガーとナゲットとコーラだけで暮らしてもらいました。
息子さんいわく、
「気分が良かったのは最初の3日だけ。そこから少しずつ気分が悪くなっていって、なんにもやる気が出なくなっちゃってさ。友だちからは顔が灰色だって言われたよ。地獄だったのは最後の2~3日ぐらい。心の底から最悪の気分だよ。でも、実験を止めたあとは意外と禁断症状は出なかったな。すぐにサラダとフルーツを買いに走ったけどね」
とのこと。
実験中、息子さんの腸内細菌はコーネル大学の研究室に送られました。
その結果は、
1. バクテロイデス(ヤセ菌)が消え、かわりにファーミキューテス(デブ菌)だらけになった。
2. デブ菌の増殖度は思ったより速く、ファストフードを食べ始めてから2日で1400種類の腸内細菌が死滅していた。これは、全体の細菌の約4割にあたる。
こんなにも早く、腸内細菌は太りやすいバランスに変わってしまったそうです。
この実験で、腸内細菌に”脂質というエサ”を与えると、他の菌は一気に減少し、脂質系を好むファーミキューテス(デブ菌)が短期間で増えるということが証明されました。
太りやすさをはかる腸内細菌 ファーミキューティス:バクテロイデス
腸内細菌に”デブ菌”と”やせ菌”がいるのはご存じですよね。
テレビでもよく特集されております。
デブ菌=バクテロイデス門
やせ菌=ファーミキューティス門
これらの比率を調べる事により、自分の食生活の嗜好と、太りやすさがわかります。
これが私の半年前の値です。
この時点ではやせ菌の方が優位でしたが、食生活によっては変化してしまうので注意が必要です。
やせ菌を増やす「酢玉ネギ」
では、やせ菌を増やすにはどんなものを食べたら良いのでしょうか?
私がよく作るのが、藤田紘一郎先生お勧めの酢玉ネギ。
新玉ネギがでるこのシーズンにはぴったりです。
玉ネギには腸内細菌が喜ぶオリゴ糖と水溶性食物繊維をバランス良く含んでいます。また、活性酸素を取り除く硫化アリルやグルタチオンなどの抗酸化物質も豊富です。
・玉ネギを薄くスライスします。
・塩を振りかけお酢をひたひたに入れます。
・はちみつを少量混ぜる。
2〜3日後から食べられます。サラダにのせてもよし、酢の物にしてもよし。
他にもキノコのマリネもお勧めです。
玉ネギとキノコのタッグは腸にとても良いんです。
安いし、お腹も一杯になるから試して見て下さいね。
ナースキュアのインスタもゆるく更新しています。
腸にいい食材と栄養素をシリーズにしているので、のぞいてみて下さい。