胃の働きとは?「健康な胃粘膜を保つために心がける生活習慣」胃の病気TOP3

腸内環境

健康な胃粘膜を保つための生活習慣

胃の健康を意識したことはありますか?
胃粘膜の状態は食事や生活習慣によって影響を受けます。また、胃酸の分泌を正常に保つためには、規則正しい食事、アルコール制限や喫煙のコントロール、睡眠などが大切です。

健康な胃というのは存在を感じさせないものです。もたれたり、キリキリしたり、みぞおちに違和感を感じたら胃のSOSかもしれません。
自分の胃のなかを見たことがあるという方は少ないのではないでしょうか?

ここでは少しご自分の「胃」について考えてみましょう。どんな働きをして、どんな役割を持っているのだろう?
胃が病気になったらどうなっちゃうの?

消化器外科ナースが「胃のわかりやすいお話」をしてみようと思います!

胃の構造

  • 胃は食道と十二指腸をつなぐ袋状の臓器です
  • 主な働きは食べ物を溜めて、食物の消化です
  • ビタミンB12の吸収に必要な糖タンパク質を分泌します
  • 胃の入口を噴門、出口を幽門と呼び、噴門側から胃底部、胃体部、幽門部と大きく3部位に分けられます
  • 胃壁は、内側から順に、胃液を分泌する粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)下層、漿膜の5層に分けられます

胃の働きとは?

食べた食べ物が食道を通り胃の中に入るということ想像がつくと思います。
その食べた物は胃の中でどうなるのでしょう?

・食べた食べ物が胃の中で蓄えられる

・消化を行うため胃が動き出します

・胃から大量の胃酸が分泌されます

・胃が伸びたり縮んだり(蠕動運動)して食べ物を粥状にします

・どろどろになった食べ物がゆっくり十二指腸に運ばれます

胃の中に食べた食べ物が停滞する時間は1時間から5時間くらいと言われています。
1:糖質
2:タンパク質
3:脂質
の順で胃の中に留まる時間が長くなっています。脂の多い食べ物を食べると「胃がもたれる」というのはこんな仕組みだからです。

良い胃、悪い胃

どんな胃が健康でどんな胃が不健康なのでしょうか?
私の経験で「この人胃粘膜が綺麗だな」という人の特徴は・・・

・たばこを吸わない人
・お酒を飲まない人
・辛い物を食べない人
・少しふっくらしている人

でもこれはあまり医学的根拠はありません、笑
こんなみずみずしくヒダが多い粘膜が健康な胃です。

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ピロリ菌による慢性胃炎を繰り返すと、胃粘膜が萎縮して腸のような粘膜(腸上皮化生)へと変化してしまいます。
粘膜が薄くペラペラな状態です。

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胃の病気にはどんなものがある?

大きく分けると、胃炎、胃潰瘍、胃がんが主な胃の病気です。
炎症を起こしている胃の中はどのようになっているのでしょうか?

【表層性胃炎】
胃酸の分泌が多すぎるとこのように胃炎を起こします。櫛状発赤ともいいます。

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【胃潰瘍】
ピロリ菌による胃炎が酷くなると潰瘍を起こします。また、鎮痛剤の飲み過ぎによっても胃粘膜を攻撃してしまうため潰瘍を起こすことがあります。このまま放置すると胃の壁に穴があいてしまい手術をしなければならなくなります。潰瘍だからとあなどらないように。

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【早期胃がん】
まだ早期の段階では自覚症状がありません。この段階で発見するためには定期的な健康診断が必要です。
真ん中の白くなっている部分が癌化しています。

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【進行胃がん】
ここまで癌が大きくなると常に出血してしまうため便が黒くなったり、貧血気味になったりします。
自覚症状も現れます。手術が必要になります。

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いかがでしょうか?本日は胃の構造、働き、病気についてまとめてみました。
「いつも胃が気になる」という方は要注意です。良い胃とは、胃の存在を感じない状態であること。
今年の胃の検診はお済みでしょうか?まだだわ、というあなた。年明けには必ず予約してくださいね。

 

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