のもとデンタルクリニック春日部院 院長 野本恵子 『口腔内と腸内フローラの関係』

 

『口腔内と腸内フローラの関係』

 口腔内環境が乱れ、免疫力は落ちると、歯周病を増悪させます。歯周病は歯の喪失だけでなく、動脈硬化、心疾患、肺、ED.糖尿病、早産のリスク高めると1998年アメリカ歯周病学会で予防の大切さを訴えています。口腔内環境を整えるためには、栄養を吸収する腸内環境を整えることが大切です。

腸内細菌のバランスが悪ければ、口腔内の環境も悪いのです。口腔内の環境が悪いと、口腔内細菌による誤嚥性肺炎を引き起こすことはいまや常識となっています。口と腸の環境を整えないと健康な身体は作れません。

 

消化管では入り口と出口、ほど遠い「口」と「腸」。実は密接な関係にあります。口腔内の常在菌を良い菌にしないと、腸内細菌バランスは崩れてしまいます。

逆もしかりです。

腸内細菌のバランスが悪ければ、口腔内の環境も良くなりません。双方のバランスを整えなければ、健康な身体は作れません。

 

健康な身体作りは食事内容が重要です。しかし、どんなに良い食品を食べても腸内フローラが乱れていたら必要な栄養素を吸収出来ません。

「命は食にあり」

栄養の足りない身体は口腔内の悪玉菌を増やし、それが脳内や全身に蔓延してしまいます。悪循環の始まりです。

 

抗生剤などに頼らず腸内細菌のバランスを整えることが、健康に長生き出来る近道なのです。


野本恵子歯科医師:日本歯科大学卒業

厚生労働省認定卒後臨床研修指導医
日本抗加齢医学会専門医
口腔ヒアルロン酸認定医
国際抗老化再生医療学会専門医

日本補綴歯科学会
抗加齢歯科医学研究会
ドライマウス研究会
FAP美白歯科研究会

野本恵子歯科医師