健康診断で選べる「バリウム検査」と「胃内視鏡検査(胃カメラ)」について、看護師の立場から、それぞれの特徴や選択の考え方を整理して解説します。
目次
医師や看護師ならバリウム、胃カメラどちらの検査を選ぶ?
健康診断でバリウム検査を受けたことがある人は多いと思います。しかし、私の周囲の医療者では内視鏡を選択する人が多いかも。よっぽどの理由がない限り胃内視鏡検査(通称胃カメラ)を受けます。それは検査を受けた後が大変だから。
私も実はバリウムの検査を受けたことがありません。
なぜって?
現在では内視鏡の性能向上により、個人的にはデメリットの方が大きいと感じています。 もう20年以上内視鏡検査だけでことが足りています。
昔、研修医の先生と喧嘩をしたことがありました。
「なぜ必要のない患者さんにバリウムの検査をやるの?内視鏡だけで十分な患者さんも沢山いるじゃない!」
生意気な看護師でした。医師にむかって喧嘩を売るのですから。私個人としては内視鏡で十分と感じるケースも多いもの。
「内視鏡は慣れない医者だと穿孔(胃や腸に穴を開けてしまうこと)させてしまうことがあるし、スキルス(胃がんの種類)を見逃すことがある。やはりファーストチョイスの検査はバリウムだよ」
(補足:スキルス胃癌はバリウムでも内視鏡でもどちらでも見逃される可能性がある。現在は、拡大内視鏡、NBI(狭帯域光観察)で内視鏡の検出能は向上)
医師はゆずりませんでしたが、私は心の中で「じゃあ、自分が受ける側だったら?どうするの?」と思ったものです。
バリウムの検査を受けたことがある方はわかると思いますが、検査中は飲むのが大変だし、グルグル回されるし、被曝もするし、(国立がん研究センターによると、バリウム検査での被ばく量は数mSv、胸の単純撮影は0.02mSv)、 なにより後が大変。
慣れない下剤でお腹がいたくなり、バリウムが原因で酷い便秘になってしまう方もいるくらいです。

先日もお客様よりこんなお声をいただきました。
昨日健康診断でバリウムをのみ、慣れない下剤に苦しんだので
これからも腸内お花畑作戦を、気を引き締めて頑張ります!
本当にバリウムの胃の検査というはどうにかならないものでしょうか。
健康を診断するどころか、丸一日ひどい体調不良に苦しみました。
会社指定の健診では、胃カメラはオプションでも選べません。
毎年辛いです。
ホントですよね。
健康を診断するはずのもので、具合が悪くなったのでは辛いところです。
でもまだまだ沢山行われているのが現実。
大企業でもバス検診のバリウム検査を採用しているところは、いまだ多いものです。
なぜなのでしょう?
本日は・・・バリウム検査と胃内視鏡検査の特徴ついてお伝えいたしますね。
昔、バリウムの方が良かったのは本当
いまから30年以上前、胃内視鏡検査はいまよりもっと辛くて苦しいものでした。
またファイバースコープの視野もせまいので、胃の隅々までみることは困難でした。
管はかたく太いので検査は拷問にちかく、簡単に受けられる検査ではありませんでした。
のぞいてみる内視鏡
それに比べて胃のバリウムの検査は、バリウムを飲んで胃の形をレントゲンで透視するだけなので受ける側にとっては苦痛が少ないものでした。
多くの方が受けるスクリーニング検査(簡易なふるいわけ検査)として広まったのです。
Wikipediaより
現代の胃内視鏡検査
2002年、世界ではじめて「ハイビジョン内視鏡システム」が生まれ、内視鏡検査の技術が大きく革新しました。ハイビジョンとLCDモニターが今まで以上に高画質、高品質な画像で検査が可能となったのです。
内視鏡の欠点は微細な凹凸がわからないところでしたが、粘膜のわずかな変化を強調表示する「IHb色彩強調機能」が搭載され、わかりにくい病変がはっきり観察できるようになったのです。
色をつけることにより凸凹がはっきりします。
オリンパスHPより
また、動画や静止画像の電子的拡大が可能となったため病変の見逃しが激減しています。なにより経鼻内視鏡(鼻から入れる内視鏡)の誕生や径が細くなったことなどで、挿入時の負担が減りました。病院によっては軽い麻酔薬を使っての検査も可能です。
バリウム検査の放射線被曝量
X線を照射して受けるバリウム検査は、検査中に透視撮影を繰り返すため、1回の検査で数mSv(ミリシーベルト)ほど浴びるといわれ、胸のレントゲンに比べると高い被曝量です。
精密検査として受けるのであれば納得がいくかもしれませんが、スクリーニング検査としては選択肢から外したいところですよね。
なぜバリウム検査が健康診断に?
検診を依頼する企業側の都合と、検診の委託を受ける病院側の都合があります。
レントゲン検査は検査技師が行うことができますが、内視鏡検査は医師しかできない検査のため、1日でこなせる検査数が大きく違います。
そのためもちろん費用は胃内視鏡の方が高くつくため、内視鏡検査よりバリウム検査を選択する企業や病院が多いのです。
また、検診車やレントゲン装置には多大な費用がかかり、レントゲン技師や検診業者、バリウムを製造するメーカー、フィルムなどのメーカーなど、多くの背景があります。
医師が必要がないと考えても、なかなかいきなり廃止することができないのです。
検査方法について不安がある場合は、「胃の検査だけ病院を受診して決める」というのもひとつの選択ではないでしょうか?
ご自分で医師に希望を伝えれば内視鏡検査を受ける事ができます。かかりつけ医にご相談して見て下さい。
バリウム検査を受けたあと、くれぐれも注意したいことは便秘にならにこと。
水分を沢山とってできるだけ早くバリウムを排出するようにして下さい。
そうそう、喧嘩した先生と数年前にお会いしたときに聞いてみました。
胃「先生はバリウムと内視鏡どちらを受けていますか?」
DR「もちろん内視鏡だよ」
すっかり私と喧嘩したことは忘れてくれたようです、良かった〜(>_<)
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、検査の選択については個々の健康状態により異なります。詳しくは医師にご相談ください。
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