冬になると便秘になる!「便秘薬の上手な使い方」新薬の種類と効果・刺激性下剤便秘に要注意、非刺激性下剤とは?

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冬に便秘になりやすいのはなぜ?

冬になると便秘になりやすくなる?
便秘に季節性なんてあるの?
そう思う方も多いかもしれませんがコレ本当。
なぜか冬になると便秘が悪化する患者さんが増えるのです。

 

冬に便秘が増加する理由は?
理由は複合的なものだと思いますが・・・
・気温が下がるので屋外での活動が減る
・運動量が減る
・水分摂取量が減る
・寒さのせいで交感神経が優位になり腸の運動が弱くなる
ひとことでまとめると、寒いからといって家のなかばかりに居ると運動不足で便秘になりやすくなるということですね。

 

便秘薬を上手に使う

動きましょう、水分を摂りましょう。
そういってもなかなか夏と同じようにはいかないかもしれません。
便秘が長引く前に下剤を上手に使ってコントロールしましょう。

便秘薬には刺激性下剤と非刺激性下剤に分類されます。

刺激性下剤はセンナ、大黄、ビサコジル、ピコスルファーストなどが主な成分。
大腸筋層にある神経細胞を刺激して腸の動きを早める効果があります。
効果が分かりやすいため薬依存に陥りやすく、量を増やさなければ効かないという「難治性便秘」に陥りやすくなります。

 

新治療薬の便秘改善効果

依存しにくい便秘薬は非刺激性下剤です。
非刺激性下剤とは、腸管内の水分を増やすことで便を軟らかくし腸の動きを促し排便させる薬です。
便秘治療のガイドラインでも第1選択肢に推奨されています。

しかし、酸化マグネシウムくらいしか選択肢がなく、
高齢者には使いにくかったり、
刺激性下剤になれている方には効かなかったり、
非刺激性下剤では排便コントロールができないという患者さんも多くいらっしゃいました。

この問題を解決するために非刺激性下剤と刺激性下剤の間に分類される新しい便秘薬が登場しました。
エロキシビバットなどの成分が便に水分をもたせ腸の動きを促進させます。

◆リンゼス(リナクロチド)
腸管内へ水分分泌を促し排便を促進させます。
アミティーザに比べ大腸の痛覚過敏を改善しています。過敏性腸症候群が適応。

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◆グーフィス(エロキシビバット)
胆汁酸の再吸収を抑制することで大腸内の胆汁酸を増加させます。
胆汁酸は大腸管内の水分を増加させるため腸管の動きが活発になります。

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◆モビコール(ポリエチレングリコール)
大腸内視鏡検査の前処置で用いられている成分を濃度調整して製剤化した浸透圧性下剤です。
顆粒のため量を調整できるのが特徴です。

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これらの新薬は非刺激性下剤に分類されます。
依存性が弱いため薬の量が増えてしまう心配がありません。
一時的な冬便秘にはこれらの薬を上手に使って排便をコントロールしていきましょう。

 

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