NHKあさイチ「内田春菊さん、大腸がんと人工肛門を告白」直腸がんは下血に注意!

NHKあさイチ「内田春菊さん、大腸がんと人工肛門を告白」直腸がんは下血に注意!

 

家事をしながらNHKの「あさイチ」をつけていたら、今朝は内田春菊さんの人工肛門についての特集でした。
これは見たい!と思い録画をして仕事へ。
帰ってからじっくりと拝見させていただきました。
ご自分の人工肛門をカミングアウトし、それを漫画にするなんて・・・勇気あるものですよね。
きっと沢山の苦痛と辛さを乗り越えての闘病だったのでしょう。

 

私は消化器外科病棟時代は、多くの「人工肛門」を持つ患者さんのケアをさせていただきました。
初めて自分の「人工肛門」をみた患者さんは、困惑し悲観にくれます。
「がん」という病気を受け入れるのと同じくらいに、いやそれ以上に「人工肛門」を受け入れることは大変なことだと思います。
患者さんが「人工肛門」と向き合い、自分で管理して上手に扱えるようになるまで、私達看護師は何度も指導します。

 

きっと多くの患者さんは、「時間を巻き戻すことができれば」と思うことでしょう。
「自覚症状があったのに放置をしてしまった」と後悔していることと思います。

 

人工肛門を作らなければいけない「直腸がん」は肛門からすぐ側にできるがんです。
そんな直腸がんを見逃さないために、本日は「人工肛門と直腸がん」について考えてみましょう。

 

 

 

内田春菊さん、直腸がんで人工肛門に

人気漫画家の内田春菊さん、3年前に「大腸がん」になりました。
発見した時には、すぐにも手術が必要なくらいの大きさのがんだったそうです。がんの発覚後、手術、抗がん剤治療を行い「がん闘病」を乗り越えられました。

その自らのがん体験をまんがにまとめたものが「がんまんが」。
多くの人々に「直腸がんと人工肛門」の理解を広めました。
しかし、その自分の辛い体験をまんがに描く心境になるまでは1年かかったそうです。

 

 

「糖質制限ダイエット」をした内田さんはすっきり痩せることができたそうですが、それとともに酷い便秘に悩まされたそうです。お尻の肉がやせ細って、座るのもきつくなってしまい病院へ受診したのがきっかけでした。

 

内田さんが書いた人工肛門の解説。
自分の肛門を縫い縛って塞ぎ、お腹に腸の出口を作ります。
さすが漫画家さん、よく特徴をとらえていてわかりやすいですね。

 

 

 

どんな大腸がんが人工肛門を作らなければならないのか?

 

10年くらい前までは、「直腸がん=人工肛門」というイメージがあるくらい、直腸がんになると人工肛門を作らなければならないケースは多いものでした。

 

直腸とは、大腸の最後の部分で一番肛門に近いところにあります。
がんの手術ではがんとその周りを広く切除しますので、直腸がんが肛門のすぐ近くにできてしまうと、肛門周囲を一緒に切除しなければなりません。そのため、肛門は使うことができず塞がなければならないのです。
大腸は出口を失うため、下腹部に穴をあけ肛門の作用を補う排出口を作る必要があります。

 

しかし、最近は医療の進歩と共に人工肛門を作らなくてもいいケースが増えています。
がんが早期の段階であれば、肛門括約筋を部分的に切除したうえで腸と肛門を縫合し、肛門から排便する機能を残す技術も発展しました。

 

現在では、永久的に人工肛門が必要な患者さんは、下部直腸がんでは24%、直腸がん全体ではわずかに12%にとどまるまでとなりました。

 

「人工肛門」を避けるためには、直腸がんの症状、つまり「下血」を見逃さないことが大切です。
「どうせ痔だろう」と、便に付着した出血を放置しないようにして下さい。
肛門周囲の直腸がんは指を入れて診る「直腸診」でわかることもあります。
おかしいな?と思ったら必ず病院へ行くようにして下さい。
大腸がんは完治することができるがんです。あの時病院に行っていれば・・・そんな後悔だけはしないようにして下さいね。

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