小腸の働きと役割「小腸にはがんはできないの?」わかりやすい十二指腸と小腸のお話

小腸の世界は未知である

 

昨日は「胃の働きと病気について」書かせていただきました。
胃ときたらお次は腸です。
腸には大と小があります。
私がいつも腸内フローラと言っているのは主に大の方。

 

小腸のことはなんで言わないんだろう?
と不思議になるかたもいますよね。
実は小腸の病気ってとってもレアなの。
しかも胃や大腸と違って肉眼で確認する事が困難なのでなかなか発見できず未知なことが多いのです。

 

だから小腸の専門医ってすっごく少ないんです。
私はいまだ出会ったことがありません。
癌研やがんセンター(がんを専門に扱う病院)にある希少がん専門センターにいらっしゃるようですが・・・

 

本日はそんなわからない事だらけの小腸についてお伝えしたいと思います。
このシリーズ胃と大腸だけにしようと思ったのですが、小腸の働きを抜かしたら消化の流れがわからないと思って入れました。

 

 

小腸の働きとは?

 

小腸の長さは約6メートル。すべて引っ張り出すと大変な長さになります。
その小腸を全部広げた表面積はテニスコートの1/4といわれるほどです。どうしてこんなに長いのでしょうね?

 

肉食動物に比べて草食動物の腸は長いです。それは消化を出来ない食物繊維を食べる事に理由があるようです。野菜には食物繊維が多くわずかな栄養を吸収するには時間がかかるため、小腸は長くなったと言われています。

 

胃から送られてきた食べ物は十二指腸を通過し、小腸に送られてきます。小腸には空腸と回腸があり栄養を吸収しています。

 

小腸の内側は沢山のヒダがあり、食べ物から栄養をくまなく吸収したり、外からの悪い菌が体の中に入ってくるのを防いだりする働きをしています。

 

 

 

いい小腸、わるい小腸

 

小腸に良し悪しがあるとしたらそれは内側にあるヒダ(絨毛:じゅうもう)の状態に表れると思います。

 

入院患者さんが長年固形物を食べないでいると小腸の絨毛が萎縮してしまします。使わないと機能が低下してしまうわけですね。

 

 

ですから、私は低速ジューサーで作ったコールドプレスジュースのような物はあまり推奨しません。食物繊維が不足してしまうのと、やはり人間はきちんと「咬む」という動作が必要だからです。咬むことにより唾液が分泌されて糖質の消化が始まります。

 

 

小腸の病気にはどんなものがある?

 

小腸の代表的な病気はクローン病です。

 

クローン病とは、口から食道、胃、腸、肛門までの消化管に炎症や潰瘍ができる病気です。
特に小腸と大腸によくみられます。

 

腹痛、下痢、下血、発熱などの症状から始まり、慢性化すると体重が減少してしまいます。10代から20代に多く発症し、厚生労働省の特定疾患に指定されている難病です。

 

 

小腸にがんはできない!といった話も時折ききますが、がんはできます。
その数はとても少ないし、小腸は観察不可能な場所であるため発見されにくいのです。
小腸がんは貧血、腸の狭窄や腸閉塞といった進行した状態で発見されることが多いです。
小腸がんの詳しくはこちらを参考にして下さい。

 

すいません、本日はすごーく真面目な話になってしまいましたね。
まだまだ小腸は未知な場所です。しかし、人間の免疫を司り、栄養の吸収を行うとても大切な場所です。腸内フローラの解明とともに新しいことがわかっていくといいですね。

 

小腸の検査法である「カプセル内視鏡」。この検査がもっと進化して小腸の病気の早期発見できるようになることを願っています。オリンパスさん、頑張って下さい!

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