過敏性腸症候群の腸にはビフィズス菌がいない!?下痢を止める腸内細菌サプリメントとは?

過敏性腸症候群の腸にはビフィズス菌がいない!?

 

いまナースキュアが進めている臨床研究もお陰様でかなりデーターが集まってきました。
色々な方の腸内フローラを拝見していると、深刻な問題に出会うことがあります。

 

本来生息するはずの「ビフィズス菌」「乳酸菌」がいない方がいます。
どんな方が該当するかと言いますと・・・
「過敏性腸症候群」の方です。

 

「過敏性腸症候群」とは、ストレスや環境的要因で下痢や便秘を繰り返してしまう病気です。
ここ数十年で激増している現代病です。
症状を改善させる薬はありますが、なかなか根治することは難しく「寛解」と「再燃」を繰り返します。

 

そんな方の腸内細菌叢を調べますと「ビフィズス菌」や「乳酸菌」がゼロなんです。
減少しているのではなく、ゼロなんです。

 

これがどんなことを意味しているのかは、まだよく解明されていません。
ただ非常に問題であることはわかっています。

 

排泄ができない「便秘」も問題ですが、消化吸収ができない「下痢」も軽視できません。
本日は・・・「過敏性腸症候群」の腸内細菌叢について考えてみましょう。

 

 

過敏性腸症候群の原因

 

過敏性腸症候群の原因は、不規則な生活、ストレス、精神的な緊張、不安などが原因と考えられていました。

 

しかし、最近の研究の結果では心理的要因より腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)が影響を与えることがわかるようになりました。

 

米国消化器学会(AGA)は3月10日、腸内細菌叢の変異が過敏性腸症候群(IBS)の原因になっているという研究結果を紹介した。3月8日、9日に米国マイアミで開催されたGut Microbiota for Health World Summit(健康における腸内微生物叢サミット)にてイタリアボローニャ大学のGiovanni Barbara教授が発表したもの。IBSは、欧米諸国ではよくある胃腸疾患で、腸に異常のない女性や心配性の患者に多く、長い間、心因性の疾患であるという見方が主流であった。

Barbara教授によれば、腸内細菌叢の不均衡がIBSに関連していることを示すエビデンスは複数存在。中でも重視すべきは、サルモネラ菌、赤痢菌、カンピロバクター菌の感染による胃腸炎を発症した患者の10%がIBSの症状を訴えているという事実である。また、腸内細菌に悪影響を与えるという点から、抗生物質の使用でもIBSのリスクは高まるという。

m3.comより

 

「メンタルが腸にくる説」で片ずけられていた過敏性腸症候群ですが、この研究により治療の前進が期待できそうです。

 

 

過敏性腸症候群の症状

 

過敏性腸症候群の症状は、排便によって改善する腹痛と便通の異常(下痢型、便秘型、および下痢便秘混合型)症状はごく軽いものから重いものまであります。

消化管の症状も下痢や便秘、腹痛などだけでなく、吐き気、げっぷ、胸やけなどの上部消化管症状が出現することもあります。その他にも、頭痛、肩こり、めまい、動悸、頻尿などの全身症状や、抑うつ気分、不安感、焦燥感などの精神的な症状があります。なぜ様々な症状が起こるのかというと、腸管のみでなく全身の平滑筋の機能異常があるからと考えられています。

 

 

過敏性腸症候群の方の腸内フローラ

 

過敏性腸症候群におけるBifidobaiterium(ビフィズス菌)の減少などある程度の特徴が示唆されていものの、まだ決定的なフローラバランスの特徴は解明されたとは言えません。

 

ナースキュアで治験されている「下痢型過敏性腸症候群」の方のフローラバランスです。

 

 

この方にナースキュア・ビフィズス菌BB+オリゴ糖を内服していただき、腸内細菌叢バランスの変化を追跡していきたいと思います。

 

腸内細菌が症状悪化の要因なら、抗生物質を使ってその原因菌を除菌すれば症状がよくなるのではないかと期待されますが、日本消化器学会の治療ガイドラインでは、抗生物質の使用は推奨されていません。

 

抗生物質は善玉菌を含む腸内細菌全体を攻撃するため、腸内細菌叢のバランスを乱したり、薬に耐性を持つ新たな菌が出現したりするリスクも考えられます。また、抗生物質が原因で腸炎が起こることもあります。そのため、悪玉菌を殺すというアプローチではなく、善玉菌を増やすというアプローチのほうが、安全性が高いと言えます。

 

プロバイオティクス(ビフィズス菌などの善玉菌や、善玉菌を含む食品のこと)は過敏性腸症候群の症状を改善することが分かっていますが、まだどんな菌が症状を改善させるのかはっきりと解明されていません。

 

腸が不調だと毎日の生活クオリティが保てませんよね。
皆様のお悩みが少しでも解決出来るよう、また勉強会に参加して「過敏性腸症候群」の方のために新しい知識を更新して参ります。

 

 

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