増え続ける大腸がん
がんの中で一番多い「大腸がん」
なぜ今日本人の中で大腸がんが増えているのでしょうか?
食生活?生活習慣?
大腸のどの部分にがんはできるのでしょうか?
比較的治療がしやすく予後は良いと言われている大腸がんですが、
出来る場所によってはあなたの生活を一変させてしまいます。
それは人工肛門です。
人工肛門を作らなければならない大腸がんとは?
どんな場所に大腸がんは出来やすいの?
本日は大腸がんの基本についてお伝えいたしましょう!
大腸がんに種類はあるの?どんな風に進行するの?
大腸がんの発生には・・・
・粘膜にできたポリープ(腺腫)という良性の腫瘍の一部ががん化して発生するタイプ
・粘膜にある正常な細胞が直接がん細胞に変化するタイプ
の2つの経路がありますが、多くはポリープから変化するものになります。
がんは大腸の粘膜で発生した後、大腸の壁に浸潤していき、リンパ管や血管にがん細胞が侵入し全身に広がり転移します。
最初は腸に出来た小さながんを放置し続けると、癌は成長して腸をふさぐほどの大きさになってしまいます。癌の大きさによって自覚症状も変化します。
症状無し右矢印便潜血反応陽性になる確立が高くなる右矢印肉眼的にわかるほど便に血が混じるようになる右矢印便秘や下痢が酷くなり、貧血が悪化する
↓
↓
大腸癌が出来やすい場所とは?
大腸の中で最もがんになりやすい場所は直腸です。
その次にS状結腸。
なぜだかわかりますか?
便が溜まりやすい場所だからです。
出典:からだのきほんより
上行結腸からS状結腸、直腸上部にがんができた場合は、「腸の一部を切り取る」手術が行われます。進行度や大きさにより手術の方法は「開腹手術」か「腹腔鏡下手術」に分かれます。
人工肛門を作らなければならない人とは?
大腸がんの出来る場所によっては「人工肛門」を作らなければならないケースがあります。
それは直腸の下部にがんができた場合。
ここら辺です。
肛門をふさぐ手術をして、お腹に腸を繋げて人工的に肛門を作ります。
便を溜める場所がなくなってしまうため、便意はなく、いつ排便が起こるかはわかりません。パウチというパックをお腹に貼り付けそこに便を溜めます。
皮膚が弱い方は人工肛門のパウチのシールに肌が負けてしまい、トラブルを起こすことがあります。
人工肛門から排泄をして便を自己管理しなければならないという状況は、私達の生活を大きく変化させてしまいます。
お友達と旅行に行くのも気が引けてしまう、温泉には入れない、排泄の音が気になり外出が嫌になる・・・
直腸がんでも早期発見できれば人工肛門ではなく、部分的に切除して完治することも可能です。
大腸がん検診を受けたことがないあなた!恥ずかしいなんて言わないで・・・
大腸内視鏡を受けてみて下さいね。
皆様よりよくリクエストをいただく「大腸内視鏡が上手な病院特集」も近々書きますね!!
もうしばらくお待ちを・・・