更年期障害とエクオールの関係「腸内細菌が作り出す大豆イソフラボン代謝産物の有用性」

女性ホルモンは自分で作る

 

20代はどんな人でも若くて美しい。
30代から開きが出始める「若さに甘えていないか?」。
40代はハッキリ分かれる「女性として生きているか否か?」
50代からは自分でつかむ「女で居続けるかどうか?」

 

先日、仕事の打ち合わせでお会いした女性Tさん。
アパレル系の仕事をしている58歳のバツイチママさん。
打ち合わせが終わると・・・
「これから彼とデートなの」
と嬉しそうに楚々と帰って行きました。

 

58歳で彼?
え!!!!
私は急に瞬きが増え、驚きを顔に出してしまいました。
羨ましい! & 50代でも恋愛が出来るチャンスがあるってこと?

 

Tさん、特別に美人なわけでもスタイルが抜群なわけではない(ごめんなさい)
でも、オーラがある。
すごく艶っぽくって色っぽい。
女性ホルモンがみなぎる感じ。

 

50歳を過ぎると女性は女としての魅力を失ってしまう・・・
というのはあくまでも50歳という数字が作ったイメージ。
閉経=女性終了
確かに今までとは違う”衰え”や”不調”は出てきます、誰にでも。

 

しかしじつは、この歳からは自分の生活習慣で女性ホルモンを維持することが出来るのです。
卵巣がホルモンを作り出す機能を失ったとしても、
腸内細菌がその働きを補おうと女性ホルモン類似物質を作り出します。
女性ホルモンと似た働きをする物質を生み出す腸内細菌を増やすこと、これが50歳以降のエイジングの要であります。

 

「エクオール」という言葉を耳にしたことはありますか?
女性ホルモンと大豆と関係があるらしい・・・でもよく解らない。
そんな方へ、本日は「エクオール」「エクオール産生菌」についてまとめて見たいと思います。

 

 

エクオールとは?エクオールを作れる人、作れない人

 

大豆の中のイソフラボンという成分が、腸内細菌によって変化するものが「エクオール」。
エクオールは女性ホルモンの中のエストロゲンによく似た働きをする成分で、更年期症状などを和らげる効果が確認されています。

 

しかし、大豆イソフラボンを「エクオール」に変換させる腸内細菌(エクオール産生菌)を持つ人は日本人の約半数しかいないことが分かっています。食生活の変化により特に若年層にいくほど割合は少ないと報告されています。

 

 

では、エクオールを作れる人と作れない人はどうやってわかるのか?

 

いままでは「ソイチェック」という尿検査で、尿中にエクオールが含まれているかどうかを調べることしか出来ませんでした。
しかし、この検査では自分が「エクオール産生菌」を持っているかどうかはわかりません。
尿の中にエクオールが含まれているかどうかの検査であり、エクオール産生菌の有無の検査ではなかったのです。つまり大豆を食べなければエクオールが作られないのは当たり前で、検査結果は当然バツ判定となってしまうでしょう。⇒私もソイチェックではバツ判定でした。

 

 

自分の腸内細菌を詳しく調べることができる腸内細菌叢検査「マイキンソーPro」が発売され、自分が「エクオール産生菌」を持っているかどうかわかるようになりました。
⇒私はエクオール産生菌を平均以上に持っていました

 

 

 

エクオールと更年期障害

 

エクオールは女性ホルモンに似た働きをするため、更年期障害の症状を抑えるために有効な働きをします。

 

大豆イソフラボンは腸から吸収されて体内で作用したあと、半日程度で尿から排泄されます。
更年期の女性を対象として、尿中のイソフラボン排泄量と更年期症状について調べたところ、大豆そのものに含まれているイソフラボン(ダイゼインやゲニステイン)と更年期症状の重い軽いには差が見られませんでした。
一方、エクオール排泄量だけは、更年期症状の重い人の方が有意に低いという結果となりました。

 

つまりこれは、更年期症状の重い人のグループはエクオールをつくれる人が少なかったということを表しています。

 

また、骨粗鬆症にエクオールは大きく関与しています。

 

女性ホルモンは骨からカルシウムが溶け出すのを抑える効果があります。このため女性ホルモンが減少する閉経後は、2年間で骨量が5〜7%も減少してしまいます。大豆イソフラボンの女性ホルモンと似た働きによって、骨粗鬆症の悪化を抑えることが出来るのです。

 

 

エクオールを生み出す腸内細菌とオリゴ糖

 

更年期の症状を改善する効果が期待されている「エクオール」を増やすためには、「エクオール産生菌」を増やして行く事が大切です。

 

大豆製品を積極的に食べるだけでなく、同時に重要なのが善玉菌優位の腸内環境を整えることです。腸内環境を良くするためには、腸内細菌比率で善玉菌を悪玉菌の約2倍程度を保つ必要があるとされています。

 

エクオールを産生させる腸内菌がいないと大豆製品を摂っても損をすることになります。
腸内環境を整え「エクオール産生菌」を増やす事によって、大豆から女性ホルモンパワーを吸収することが出来る様になるのです。
「エクオール産生菌」を増やすためには、食物繊維、オリゴ糖を積極的に取り入れてくださいね。

 

 

エクオール、エクオール産生菌を増やす食生活

・エクオールの要素となる大豆製品(豆腐、大豆、豆乳、納豆、厚揚げ、がんも など)※一日に必要なエクオール摂取量は10mgと言われており、大豆イソフラボンを含有している食品の摂取目安は「豆腐半丁、納豆1パック」です。
・エクオール産生菌のエサとなる食物繊維、オリゴ糖(きのこ、果物、海藻、芋類、野菜全般 など)
・エクオール産生菌を整えるビフィズス菌、乳酸菌(チーズ、キムチ、塩辛、ヨーグルト、牛乳 など)

 

50歳以降からはホルモンを意識して食生活を整えて見て下さい!
素敵な彼氏ができるかもしれなーい!
私の好みは・・・小泉進次郎さん

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