潰瘍性大腸炎が増えているのはなぜ?
大腸内視鏡の検査に立ち会っていて感じること。
それは20年前より、10年前より、3年前より、続々と「潰瘍性大腸炎」を抱える患者さんが増えているということです。
現在では約18万人がこの病気に認定され、症状に苦しんでいます。
この病気が「難病」に指定されるのは
・原因がわからないこと
・重症な場合は薬剤が効かないこと
などにあります。
しかしいま、「潰瘍性大腸炎」の治療に変化が起きています。
新薬が続々と登場し、診療環境が変わりつつあります。
本日は、潰瘍性大腸炎(UC)の新しい治療を調べてみましょう。
大腸に炎症を起こす潰瘍性大腸炎とは?
腸に炎症が起きる病気は炎症性腸疾患と言いますが、主に2種類の病気に分類されます。
大腸に炎症が起きるものを「潰瘍性大腸炎」
小腸や大腸などあらゆる消化管に炎症が起きるものを「クローン病」
潰瘍性大腸炎は国が指定した「難病」です。
病気の原因ははっきりとわかっていませんが、免疫異常あらくるのでは?と考えられています。
現在、日本では約18万人以上の患者さんがおり、その数は年々増加しています。
以前は20代の若年層に多い病気と言われていましたが、最近では40代以降でも多くの人が発症しています。
WIKより
潰瘍性大腸炎の治療の変化と新薬の効果
従来、潰瘍性大腸炎の治療はまず5-アミノサリチル酸製剤やステロイドを使っていました。
それでも寛解しない場合は、免疫調整薬、血球成分除去療法などと共に抗体医薬が検討されます。
2018年11月7日、潰瘍性大腸炎の新薬エンタイビオ(抗α4β7インテグリオン抗体薬のベドリズマブ)が発売されました。
2018年5月には、ゼンルヤンツ(ヤヌスキナーゼ阻害薬トファシチニブ)が潰瘍性大腸炎に対する適応を取得。
この新たに誕生した2剤は、中等症から重症の潰瘍性大腸炎に適応となり、ステロイドや免疫抑制剤など今までの治療で効果が現れない場合に使用できます。
どの薬が効くのか?
という明確な指標はありません。
「患者さんの背景や製剤的な特徴、副作用のリスクなどを考えて治療の選択をする」というのが現実的な考え方のようです。
潰瘍性大腸炎の治療をしているけれど、なかなか快方に向かわない。
そんな方は医師に相談してみても良いかもしれません。
潰瘍性大腸炎は、ストレス、アルコール、食生活、亜鉛不足など、様々な生活要因で悪化します。
薬の治療はもちろんのこと、生活の見直しも大切な治療のひとつです。
全ての健康は腸内から。
いま一度、腸内環境を考えてみてくださいね!
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