運動能力を高める腸内細菌!?アスリートから発見「ベイロネラ菌が運動能力を向上させる?」

運動能力と腸内細菌

 

私、子どもの頃は運動が苦手で苦手で仕方がありませんでした。
走るのもダメ、球技も苦手、ほとんど泳ぐこともできませんでした。
だから40歳になる前は運動とは無縁の生活を送っていました。

 

歳を取るにつれ代謝が悪くなって、体脂肪が増え始めたのを期に運動を開始。
あれほど苦手だった運動ですが、続けていくうちに苦痛と感じることがほとんどなくなったのです。

 

これ不思議。
筋力が増えた?心肺機能が上がった?
検査をしても変わりない、というより年齢相当の低下はあるし。
当時は理由が見つかりませんでした。

 

でも昨日発表されたニュースをみて納得。
実は運動のパフォーマンスにも腸内細菌が関係しているという!

 

本日は、腸内細菌最前線からのお知らせです。

 

 

 

エリートアスリートにいる腸内細菌

 

エリートアスリートの腸内には、特定の腸内細菌がいることが発見されました。
米国ハーバード大学ジョスリン糖尿病センターの研究報告によると、エリートアスリートの腸内にはベイロネラという腸内細菌の比率が高いことが判明。

 

ベイロネラは、運動した時に生産される乳酸を代謝してプロピオン酸に変えます。人の体はこのプロピオン酸を利用して運動能力を改善すると考えられています。

ベイロネラ属の細菌をマウスに投与すると運動能力が顕著に向上することも分かりました。

 

ベイロネラ:PDFより

 

 

マラソンのパフォーマンスを上げる?ベイロネラ

 

この研究は、マラソン選手の腸内細菌を調べたところから始めました。2015年のボストンマラソンの1週間前から1週間後にかけてランナーの検体を集めました。
筆頭著者のジョナサン・シャイマン博士は当時、ハーバード大医学部のジョージ・チャーチ博士の研究室に所属しており、シャインマン博士はその検体をコスティック博士のところへ持って行き、どのような細菌が含まれているか分析してもらいました。

 

「ただちに我々の注意をひいた細菌はベイロネラだった。それは明らかにマラソンを終えたばかりのランナーの腸内に豊富に存在していた。」とコスティック博士は語っています。

 

研究チームはマウスを用いて運動能力の改善との関係を確認しました。
その結果、ベイロネラを補給されたマウスのランニング能力は顕著に上昇したという。
乳酸は運動した時に筋肉が生成します。ベイロネラはこの運動の副産物を主要な食糧源として使うのです。

 

コスティック博士らの研究チームは、再び運動能力向上の原因について追及し始めました。
チームはメタゲノム解析(メタゲノム解析はナースキュアでも採用しています)を使い、腸内細菌叢の全遺伝子を解明し、ベイロネラの乳酸代謝によって起こることを知ろうとしました。そして、運動後には乳酸を短鎖脂肪酸であるプロビオン酸に変化する酵素が増加することを見つけ出したといいます。

 

 

つまり、どういうことかと言いますと・・・

 

今回発表された結論をまとめますと・・・

 

腸内細菌叢は、我々の健康に強いインパクトを有している。運動は健康的な生活習慣の重要な構成要素のひとつであり、2型糖尿病などのリスクを低減するといわれている。しかし、代謝疾患の多くの患者が、有益とされるレベルの運動をすることができない。ベイロネラのプロバイオティクスサプリメントによって、彼らが効果的に運動できるようになる可能性はあるだろうということだ。というのも、短鎖脂肪酸であるプロピオン酸を服用しても、有効性を発揮する前に消化液で分解されてしまうと考えられるからだ。シャイマン博士は、このアイデアを実現すべくアスリートにターゲットを絞った会社を設立したという。

「高められた運動能力を持つことは、全般的な健康と心血管疾患、糖尿病、早死に対する保護効果の強い予測因子である」と共同研究者のアレクサンダー・コスティック博士は語っている。「我々は、人々がそれを飲めば運動能力が高まり慢性疾患になりにくくなるようなプロバイオティックサプリメントを見据えている」

 

 

小難しい専門用語が並び、失礼いたしました。
皆様に解りやすく変換してみますと・・・

 

腸内細菌バランスを整えて短鎖脂肪酸を増やすことが運動のパフォーマンスを高め、しいては健康を維持することに繋がる!ということです。

 

つまり、様々な分野での腸内細菌における研究の行き着くところは「短鎖脂肪酸」ということなるようです。
その相関関係を明らかにして追究することが私達の仕事であると心がけています。

 

また新しい情報が入りましたら皆様にお伝えしていきたいと思っております。

 

短鎖脂肪酸と腸内環境についてはこちら⇩

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