ウイルスから自分を守る
感染拡大が止まりませんね。
マンボウの次は緊急事態宣言。
大阪では看護師が足りず、毎日にように求人メールが流れてきます。
先日も医師が嘆いていました。
「髄膜炎の患者さんの搬送先を探したのだけど、どこの病院からも断られた。髄膜炎が自宅療養なんて。これから本格的な医療崩壊が起こるだろう」
ワクチンの接種も今年一杯くらいかかるのではという予想(医療従事者もまだ終わってません)。
こうなると頼みの綱は「自己免疫力」。
強い体を作るしかありません。
私がいつも口酸っぱく言っている腸管免疫。
???
という方も多いですよね。
臭いうんちを放置していると免疫力が低下するということを、本日はしつこくおさらいいたしましょう!
免疫の正体
「腸に免疫の70%が集まっている」
これ私10回くらい書いてますてへぺろ
人間の体には2種類の免疫があって、外から体に入ろうとする病原体を排除する粘膜免疫と、病原体が体に侵襲したときに排除するよう働く全身免疫です。
この粘膜免疫というのが腸に存在し、腸管内に生息する腸内細菌叢が重要な働きをします。
↓詳しくはこちら
『腸内細菌が減ると感染しやすい!「バクテリアトランスロケーションと免疫低下」抵抗力を高める腸活』
免疫力を上げるためには短鎖脂肪酸を増やす
腸から有害な物質を取り込まないようにするためには「腸のバリア機能」を高めることが必要ですが、そこで重要な働きをするのが「酪酸」です。
「酪酸」は大腸の上皮細胞のエネルギーであり、腸管粘膜の傷を修復するのにも役立ちます。「制御性T細胞」の数を増やし、免疫のバランスを調整する働きを担っています。
自分の免疫を支えるために大切な働きをしているものが「酪酸」。その酪酸を作り出している腸内細菌が「酪酸産生菌」です。
感染リスクが高いとされる人に、この酪酸産生菌が顕著に減少していることが分かっています。
↓酪酸産生菌とは?
『腸のバリア機能を高めよう!大腸のエネルギー源と免疫バランスを調整する酪酸産生菌の重要性』
酪酸産生菌と新型コロナの関係
酪酸産生菌は新型コロナとの関連性も指摘されています。
腸内細菌叢の崩壊が重症化へのリスクを増加させることは分かっていますが、特に酪酸菌の減少が大きな鍵であることが明らかになっているようです(Wikiより)。
自分の腸内に「酪酸菌」が多いか少ないかなど検査しなければ分かりませんが・・・1つの指標は便の性状でおおよその判断は付きます。
酪酸菌が減少し短鎖脂肪酸の産生が低下すると便の臭いが変化します。
腸内細菌はエサであるオリゴ糖や食物繊維が足りないと、タンパク質が分解されて生まれた尿素や死亡した腸管城壁細胞などを餌にします。それによって、大量のアンモニアや硫化水素、インドール、スカトール、イソ吉草酸などが産生されます。
アンモニアはおしっこの臭い、硫化水素は腐った卵の臭い、イソ吉草酸は汗が染みついた武具の臭いです。
腸内環境が悪化右矢印短鎖脂肪酸の産生が低下右矢印うんちが臭くなる右矢印免疫力が低下している
ということになります。
『冬に向けて始める攻める大腸活「腸管上皮を保護して感染から体を守る」腸管免疫シリーズ大腸編』
やはり免疫力を上げるためには腸活がてっとり早いようです(>_<)
明日から、しっかり自分のうんちの臭いチェックして下さいね!