胃腸良子、便秘になる!
大変でした。
なんと2年ぶりに私、胃腸良子が便秘になりました。
たった2日間ですけれども・・・
以前も旅行中に1日出ないことはありました。
でも2日となると違いますね。体調に変化が現れ始めます。
便秘を抱えている方からは「2日なんか便秘のうちに入らない!」とお叱りを受けてしまいそうですが、私にとっては結構な大事件です。
だって多分普通の女性の倍量は生産されていると思われるうんちが出ないのですから。
1日300〜400gとして2日分は800gですよ。抱え込むって大変なことなんだと改めてわかりました。
しかも原因は「旅行に興奮しすぎて交感神経が優位になり腸が痙攣状態になった」というものです。
便秘には種類があるのをご存じですか?
今回のような私の便秘は「痙攣性便秘」。
旅行中によくなるタイプの便秘です。
本日は旅便秘についての解説です。
旅行中に便秘になるのはなぜ?
それは知らず知らずのうちに身体が緊張状態になってしまっているために起こります。
女性なら1度や2度は経験があるのではないでしょうか?
慣れない環境や食事やストレスが原因になります。
旅行中はなにかと睡眠不足に陥りがちで、そこに「せっかくだから・・・」とご馳走三昧。楽しいことだらけでつねにちょっと興奮気味。
これは腸が痙攣し始めるのも仕方がありません。
「旅行=楽しい+緊張」⇒交感神経の働きが強くなる⇒腸の動きが悪くなる⇒便秘になる⇒また食べる⇒さらに胃腸の動きが悪くなる
という悪いスパイラルが始まります。腸が動いていないのに、次から次へと脂が多い消化の悪い食べ物を入れ込むために、症状はさらに酷くなることが多いものです。下の図の2番あたりの下行結腸で痙攣が起こります。
大正製薬HPより
痙攣性便秘とは?
このように身体や心の緊張から生まれる便秘を「痙攣性便秘」といいます。
腸の動きが原因となる機能性便秘は大まかに3つの種類に分類されます。
・弛緩性便秘(しかんせい)・・・大腸の動きが弱くなり、お腹の筋力が低下することで、便をうまく押し出せなくなった状態を言います。長年便秘薬を常用している人、高齢者、出産後の女性などに多くみられます。
・痙攣性便秘(けいれんせい)・・・精神的なストレス、自律神経の乱れにより腸の動きが強くなったり弱くなったりするために起こる便秘。便秘と繰り返す場合が多いです。
・直腸性便秘(ちょくちょうせい)・・・つねに便意を我慢しているために起こる便秘です。直腸に便が到達しているのにも関わらず、便意が脳神経に伝わらなくなり便秘になります。
旅行中のつまりを防ぐには?
旅行などの痙攣性便秘には便秘薬は向きません。腸が緊張状態にあるのに更に刺激を与えることは悪循環に繋がります。
腸の痙攣が長く続くと、お腹が張って苦しくなり食欲が湧かなくなります。そんな状態になってしまった時には無理して食べてはいけません。
むしろ、食べない方が良いです。水分をしっかりとり、胃腸に負担の少ない糖質(お粥や柔らかいうどんなど)を少しだけにしてみてください。
ホテルではシャワーで済ませてしまうことが多いと思いますが、湯舟にお湯をはり身体を温めてお腹をゆっくりのの字にマッサージしてみてください。
毎回、毎回旅行が楽しめなくなるほど便秘に苦しむという方は予め痙攣性便秘に向いている薬を持っておくと良いかもしれません。「薬がある」という安心感で酷い便秘にならないこともあります。
内科外来で医師に相談をすれば、酸化マグネシウム系の薬を処方してくれると思いますので聞いて見て下さい。
例えば・・・
◆マグミット
◆重質カマグG
◆酸化マグネシウム錠
これらの酸化マグネシウム製剤は腸壁からの水分の吸収を抑え、便を軟らかくして便のカサを増して排出を促します。
心臓病や腎臓病の方の中には内服出来ない方もいますので医師の指導のもと服用をお勧めします。
今回は「まさかの便秘」でしたので私は何も持ち合わせていませんでした。1日目から痙攣性便秘と判断した私は不溶性食物繊維を控え、脂質の摂取を控えました。でもあきらかに油断しておりました。自分の身体とメンタルを過信せず備えて行きたいと思います。
「所変われば、腸変わる」