健康排便習慣
うんちが毎日スルンと出るようになるためには、
✓うんちを作る力
✓うんちを運ぶ力
✓うんちを出す力
の3つが必要です。
この3つの力を手に入れることができると、驚くほど快便習慣がついてきます。
本日は運ぶ力編。
腸の中をうんちはどうやって移動するかご存じでしょうか?
イメージは「パンツのゴム通し」。
腸が伸びたり縮んだりしながら中身を押し出していくのです。
だから腸の中は蛇腹のような形をしています。
この動きを「蠕動運動:ぜんどううんどう」と言います。
この動きは年齢と共に低下していきます。
いままでずっと「刺激性下剤」を使っていた人は特に。
では、どうやってこの動きを取り戻せば良いのでしょうか?
本日は、うんちを運ぶ力の高める方法です。
劣化した大腸は動かなくなる
下剤を乱用し、大腸が劣化するとどうなるのでしょう?
正常な大腸は以下の写真のように蛇腹のようになっています。この蛇腹が伸びたり縮んだりして便を肛門へと押し出していきます。
しかし、便秘や下痢を繰り返して腸が疲弊したり炎症を抱えたりすると、この蛇腹が伸びきってダランとした腸になってしまいます。
大腸劣化対策委員会より
私達、消化器科で内視鏡に携わるものはこんな腸を「ペラペラ腸」と呼んでいます。
腸壁に弾力がなくなってしまうため、蠕動運動(ぜんどううんどう:押し出す動き)が働くなり、便秘や下痢がますます悪化してしまいます。
大腸の動きを活発にしてうんちを運ぶ力を高める!
大腸は「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」「S状結腸」「直腸」からなり長さは約1.5m。
良く動く健康な腸のカギは、腸内の「酸性度」大腸内のpHに左右されます。
悪玉菌と呼ばれる菌は中性のpHで増えやすく、善玉菌と呼ばれる菌はpH5.5くらいの酸性で活発になります。腸内のビフィズス菌が増えると酪酸産生菌が増え腸内のpHを酸性にたもち、腸の動きが活発になります。
食物繊維やオリゴ糖などを善玉菌が食べて分解し酪酸や乳酸を放出します。酪酸は大腸のエネルギー源にもなるため、蠕動運動(食べ物を押し出す動き)や水分吸収が活発になり排泄リズムが整います。
刺激性下剤は自らの腸の動きを止める
自らの腸の動きを低下させる原因はいくつかありますが、その最も大きなものは「刺激性下剤の長期服用」です。
刺激性下剤の効果は、ただ便が大腸を移動するスピードを促進させるというものです。
本来、便は腸の中をゆっくり通りながら水分を吸収し、直腸でほど良い固さの便になります。
しかし、強制的に腸を動かし便を排出させようとすると、水分吸収が充分行われず排出されるため、下痢を引き起こします。その時に善玉菌であるビフィズス菌も一緒に排泄されてしまうため腸内環境が悪化してしまいます。
薬によって動いている腸は薬を止めると動かなくなってしまい、刺激性下剤の量を増やさなければ排便が出来なくなってしまいます。病院でも長期に渡って「刺激性下剤」が使われていたため、薬剤性便秘を抱える患者さんの数は相当な数になってしまいました。
↓下痢と腸内環境
過敏性腸症候群の腸にはビフィズス菌がいない!?下痢を止める腸内細菌サプリメントとは?
うんちを運ぶ力は本来誰にでも備わっています。
食生活や生活習慣によって、その力を自ら弱めてしまうことが問題です。
腸の動きに必要な要素は、睡眠、運動、食生活。
腸に良い生活習慣を取り入れて腸蠕動を活発にして下さい。
「うんちを運ぶ力」が高まれば健康排便習慣を手に入れやすくなります。
どうぞ自分の腸を甘やかさずに、腸活を頑張って見て下さい
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