老化のスピードを決める腸内細菌バランス「糖質制限、肉食中心が老けをもたらす」活性酸素と体内年齢

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糖質制限、肉食中心が老けをもたらす

 

「何を食べたらそんなに若くいられますか?」
先日、同級生の医師にマジマジ聞かれました。

 

「いやいや別に魔法の毒薬飲んでる訳じゃないし、普通の食事を摂っているだけですよ〜キョロキョロ。
ただ野菜と魚が中心でお米も普通に食べるし。でもお肉は沢山は食べません。脂が少ないところを少しだけ」

 

私の家庭は子どもの頃からあまりお肉が食卓に並ぶ家ではありませんでした。
祖母が食事の支度をしてくれた時期があったので、鰯の丸焼きとか、鯵のひらきとか、カツオのなまり節とか、そんな地味な食事が多かったものです。子どもの頃はハンバーグとかグラタンとかもっと食べたいなあ〜と洋食が羨ましかったものですが。

 

でも、この魚中心のご飯が私の今の腸内フローラを作ってくれていたとは思ってもみなかったです。
ありがとう、おばあちゃん(^o^)

 

先日の医学ニュースで「肉食中心の食生活が腸に負担をかける」と発表されていました。
確かにそうかもしれません。
日本人はもともと魚を好んで食べていた民族、欧米のような食生活が入ってきたのはここ50年くらい。
ずっと食べてきた食べ物で住み着く腸内細菌の組成は変わってくるため、日本人には脂肪分が多い肉を分解する腸内細菌は少ないはずです。

 

本日は、肉食中心の食生活が腸に負担をかける理由と老化のスピードについてまとめてみましょう。

 

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老化のスピードを決める腸内環境

 

50歳にもなると老化スピードの個人差が目立ち始めます。
同窓会や旧友との集いでみなさんも感じたことがあるでしょう。

 

見た目の若さはもちろん、心の若さをも左右するのは腸内環境です。
私はもう5年もこのことを皆様に訴えておりますが、便秘や下痢で腸内環境が乱れると糖尿病や動脈硬化、認知症、うつ病、アレルギーなど様々な病気を招いて、心身共に衰え老化が進みます。

 

バランスが乱れた腸内細菌叢は、「活性酸素」を発生させます。
過剰に生み出された活性酸素は私達の体を酸化させダメージを与えます。臓器、血管、細胞などあらゆるモノを酸化させ傷つけるのです。これが老化の主な原因であります。

 

 

お米を食べず、肉中心の食生活が悪玉菌を増やす

 

体の中で活性酸素を発生させるのは主に腸内です。
腸は食べた食物を消化するため1日中働いていますが、エネルギー消費が高い臓器ほど酸素を使い、活性酸素を大量に発生させます。

 

特にその中でも肉食によって増加する悪玉菌が活性酸素を大量に発生させます。
体内で発生する活性酸素の90%は腸内の悪玉菌が作っていると言われています。

 

ダイエットのために糖質を制限している方が多いと思いますが、お米を減らした結果、肉類などの動物性脂肪の摂取が増えていませんか?
腸に最も負担がかかるのは、肉や乳製品など動物性脂肪の多い食事です。

 

日本人が古来から食べていた穀物、野菜、豆類や魚を食べなくなり、ヨーグルトや肉製品を食べるようになった結果、じつは腸内環境を悪化させていたのです。

 

 

ダイエットのために糖質制限をして、腸活のためにヨーグルトを摂り続けた結果の腸内環境

 

55歳男性の腸内環境です。
ダイエットのために糖質制限をしながら肉食中心の食生活。
腸活のために毎日ヨーグルトジュースを飲んでいました。
さて、実際の腸内環境はどうなっているでしょうか?

 

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顕著に腸内環境が悪化しています。
せっかく毎日摂っているヨーグルトが効果を表さないばかりか、足を引っ張っているようです。

 

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全体の多様性が低くなっている(高い方がよい)のと、フソバクテリア門がとても高くなっているのがわかりますでしょうか?
↓フソバクテリア門は大腸がんの原因のひとつとなる腸内細菌です。

 

大腸がんの発症に関係する腸内細菌と進行大腸がんができると増える腸内細菌「がんを防ぐ腸内環境とは」

 

毎日、ヨーグルトドリンクを飲んでいるようなのでビフィズス菌は低下していません。
しかし、フソバクテリア門が優勢なため腸管免疫を司る菌がほとんどいないのです(↑下から3つ)
コマーシャルでもやっている「酪酸菌」という酪酸産生菌も基準値を大幅に下回っています。

 

これは「肉+乳製品」の過剰摂取が原因です。
魚や野菜中心の食生活の方が、少量の乳製品を摂ることは腸内環境にとって良いことかもしれませんが、肉食の方がさらに乳製品を摂ることはマイナスになってしまいます。

 

もう一度食生活を見直して腸活方法も変える必要がありそうですね。
お肉を減らして魚や豆類を積極的に取り入れるようにしましょう。

 

腸内環境を変えることが出来ると「体質の変化」を感じるようになります。
小さな積み重ねが5年後の自分を変える!
毎日できることから少しずつ始めてみて下さい。

 

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